NTTレゾナントと、プラモデルやフィギュア制作を手がける壽屋は、共同プロジェクト「ファクトリーアドバンス・ゼロ」において、チャットボット「轟雷ゼロ(ゴウライゼロ)」をLINEにて公開した。ユーザーはLINEで「轟雷ゼロ」との会話が楽しめる。チャットボットのベースには、AI対話エンジン「gooのAI」を採用している。
「轟雷ゼロ」は、壽屋原作のアニメ「フレームアームズ・ガール」の世界観を再現するチャットボット。「従来の人工知能とは全く違う、自我、そして自由意志を持つ存在」を目指して開発が進んでいる。
同社は、人工知能プログラムへのインプットのために、外部研究員を募集。4月16日~23日の募集期間で100人の外部研究員を有償5,000円(税抜)で募集したところ、1,700人強からの応募があったという。
外部研究員は、専用の轟雷ボット開発サイトにアクセスし、会話を覚えさせる作業を行い、「感情」につながるAIの育成と経過観察に参加する。
LINEにおける、一般ユーザーとチャットボットとの対話ログは外部研究員にフィードバックし、「轟雷ゼロ」の感情理解の方針決定に活用する予定。
NTTレゾナントは、あらゆるユーザーが簡単にチャットボットを作成できるサービス「goo botmaker」の提供を目指しており、本プロジェクトに参画した。壽屋には、従来のホビービジネスだけに留まらず本件の取り組みを通じてデジタルコンテンツへの事業領域拡大にも注力する狙いがある。同社は、今後は新しいデバイスにプログラムを搭載することで、新たな遊戯環境を作りたいとしている。