Momentum(以下、モメンタム)は「日本のデジタル広告リスク」の調査レポートを公開した。このレポートは、モメンタムが展開するHYTRA(ハイトラ)を導入する広告配信プラットフォーム各社において、プログラマティック広告の配信状況をブランドセーフティ・アドフラウドの観点から計測し、その傾向と考察をまとめたもの。
プラットフォームごとに見たブランドリスクカテゴリーにおいては、アドネットワーク、国内SSP、外資系SSPでグループ分けして傾向を見ると、アドネットワークはブランドリスクのある在庫が50%を上回り、最もリスクが高いグループとなった。国内SSPは匿名掲示板やR指定コンテンツの在庫が多く存在した。外資系SSPには、ポイントサイトの在庫が多いものが複数あったが、その他の種類のブランドリスクは相対的に少ない傾向にあった。
アドフラウドリスクについては、プラットフォームごとに見ると、最もアドフラウドリスクの高いプラットフォームはアドネットワークグループの一つで19.2%、最もアドフラウドリスクの低いプラットフォームで8.6%と差が大きく開く結果となった。
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