「こういうツールを待っていた!」導入直後に社員から反応が
――HENNGEさんでは、「WalkMe」をどのように活用しているのでしょうか。
水谷:現在はSalesforceを利用している営業、営業事務、マーケティング、カスタマーサクセスなど約60人の社員が「WalkMe」を使っていますが、操作に慣れるまでのスピードが上がっていると感じています。
高村:「WalkMe」を初めて本格的に利用したのが、Salesforce上で見積もり作成の方法を変更したときだったのですが、効果の大きさに驚きました。
社内に「『WalkMe』を導入したので、使ってみてください」とアナウンスしたら、社員からすぐに「こういうツールを待っていました!」と反応があって。それまでは新しい操作を覚えるときは、パソコンの画面と紙のマニュアルと見比べながら進めていたそうですが、「WalkMe」は画面上で完結する上、各ステップで操作すべき箇所をわかりやすく示してくれるので、迷わず手を動かせたそうです。
道下:社員さんのお役に立てているのは嬉しいですね。ほかにもマウスオーバーすると、アラートを出すと共に正しい操作へと導く補助機能によって、一人でも最短経路で操作を学ぶことができる設計にしています。
水谷:これまではUIを変えるとデータの質が一時的に落ちてしまい、クレンジング作業が必要になっていたのですが、今回はかなり大胆なUI変更にも関わらず、データの質が落ちていなかったことが印象的でした。
また操作方法を覚えてもらうだけでなく、データに関心をもってもらう環境作りができることも魅力です。社員はそれぞれ自身の業務がありますので、「このデータを確認してください」と呼び掛けるだけでは定着が難しい。より積極的な働きかけが必要だと考えていたのですが、「WalkMe」ではログイン直後にチェックしてほしい画面を表示させることができます。
高村:個々のセグメントに対して情報を出し分けることもできるため、今は私たち支援側が業務内容やレイヤーに応じて必要な情報を厳選して届けています。
担当者の工数削減に効果大、現場目線の支援も可能に
――「WalkMe」を導入したことで、定着化支援のお仕事に変化は生まれましたか。
高村:体感では約3割の工数削減になっていると感じます。アップデートがあっても紙のマニュアルを作成する代わりに「WalkMe」上でガイダンスを作成すれば良く、単純作業の量が減っています。社員から操作に関する問い合わせが少なくなったことも大きいですね。
水谷:工数だけでなく、定着化支援の進め方にも変化が生じていると思います。Salesforceのエンジニアチームとのコミュニケーションが以前よりも増えましたよね。
高村:はい。また「WalkMe」でガイダンスを作成するにあたって、まずは自分自身がSalesforceの操作を体験するため、「このステップでつまずいてしまうかもしれない」「ここは使いづらいな」などと、ユーザーに近い目線で対策を施せるようになりました。
道下:これまでよりも踏みこんだ形で、現場を知ることができるようになったのですね。
高村:そうですね。テクノロジーありきで考えるのではなく、人がやりたいことを実現するためにはどうすればいいかという視点を自然ともてるようになりました。