電通サイエンスジャムは、自宅に脳波計測器を配布した在宅型大規模ニューロリサーチパネルを活用する、フルリモートの感性評価サービスの提供を開始した。
同社では昨年、在宅型大規模ニューロリサーチサービス「Brain Behavior Insight」をリリース。首都圏に暮らす128世帯の同意を得た生活者の家庭にクラウド連携させた脳波計測器を配布し、在宅型大規模ニューロリサーチパネルを構築している。同サービスでは、脳波を活用した感性把握技術を利用することで、アンケートだけでは読み取れない感情の変化を可視化。より深いインサイト調査が実現している。
今回新たに開始したサービスは、これまで主に対面をベースとして行なっていた会場型調査の対象者のリクルーティング、会場への集合、脳波計測器の装着、実験の実施、そして、実験の立ち会いなどすべてを省略し、脳波計測をフルリモートで実施可能にしたものだ。
これにより企業は、調査における密な状態を回避し、物理的ストレスを最小限に抑えることができるほか、自宅で計測することで日常に近い反応を測定することが可能に。また、移動をともなわないため「午前中」や「食後」等のシーンで測定ができ、よりクライアントのニーズに沿った調査設計が可能になる。
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