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コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦

まずは自分でやってみる!サラリーマンの必要技能に「ウェビナー」スキルが加わった

 新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言の発令・外出自粛要請により、これまでBtoBマーケティングにおいて新規顧客と出会う貴重な機会であった「オフラインイベント」が開催不可となりました。こうした状況を受け、ウェビナーへと切り替える企業も増えています。本連載では、いち早くウェビナー開催へと舵を切ったヤプリの島袋さんが「イベント企画・集客」「本番」「終了後の施策」のそれぞれにおいて、実践法と、そこから見えてきたポイントについて解説。第2回となる今回は「本番」編です。

さぁ、ウェビナーをやるぞ! とは言っても……

 前回の記事(ある日突然、オフラインイベントが開催不可に。コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦【イベント企画編】)では、リアルでのイベント開催が不可となり、ウェビナーへシフトした経緯、そこから私が実施したことについてお話ししました。

 リアルで開催不可となった翌日にはウェビナーをやると決め、配信ツール(ZoomのProアカウント化=ビジネス/Licensed化)の手配を進めていったものの、私はただのサラリーマン。映像制作や編集・配信のクリエイターではありません。さて、どうしたものか。

 私の場合は、

1)動画・映像会社のプロの友人に聞く
2)他社のウェビナーを見る
3)先駆者のblogを探し、読む
4)やってみる

 という選択肢を並行して、トライしていきました。実務で一番役に立ったのは、どの項目だと思いますか?

 1、2、3のいずれか、だと思うでしょうけど、4です。当然1、2、3があった上での4なのですが、やってみないことには、自身が施策を行うにあたってのボトルネックが見つかりません

 これはどんな仕事においても(そして勉強・学問においても)そうなのですが、いくら書籍で学び、机上で議論を重ねても、自身でやってみないことには、本当の意味で身につくことはありません。たとえば新しいテクノロジーやツールが出てきたときに「トライしてみよう」と思うのは、ほとんど誰にでもできます。しかし、その次の階段=「やる」のには、実はなかなかパワーが必要なのです。

 また、1や3においては、とあるコミュニティミートアップで出会った方に非常に助けられました。中でも「天神放送局」を主宰する松井隆幸さんとShindoYさんの知見が、私のウェビナー実践にとても役立っています。ぜひ彼らのnoteやSNSをフォローしてみてください。

時代ごとに変わる「サラリーマンの必要技能」をいち早く身につける

 ちなみに、この寄稿を読んでいる方で、

1)実名Twitterで日々情報発信をしている
2)Zoomを使ってウェビナーを開催したことがある

 という方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。2まで実行されている方は、現在の日本では、まだ稀有な存在かと思います。これは、別に1、2をやっているから「偉い」とか「すごい」のではなく、クリエイターやエンジニアではないサラリーマンが、社内だけでなく、社外価値・評価を形成するのに、今の時代背景で、とても有益な手段だと思うのです。時代ごとにサラリーマンが必要な技能は日々変化・進化しています。いち早くその変化を捉え、身につけていくことは大きな武器となるのではないでしょうか。

 私は、Zoom Proアカウントに移行したその日には、Zoom無料プランにはない機能「YouTubeやFacebookなど外部メディアへのLIVE配信」をテスト配信しました。「何ができて、何ができないのか」を理解するには、自身が「やってみる」のが一番早いのです。

 余談ですが、最近では、毎朝9時30分頃から弊社の就業開始時間である10時までの間「オープン朝会」と称して、Zoomから個人のFacebook Liveを定期放送するに至っています。この放送には特にテーマやコンテンツを用意していないのですが、面白がった友人たちが日替わりで、ふらっと訪問してきて、それ自体がコンテンツになっています。

 このことは、私のタイムラインを通じて、多くの人に認知され、今でも多くの友人知人から「ウェビナー配信についての問い合わせ先」となっています。当然、動画配信はヤプリの事業の本業ではありませんが(笑)、在宅ワークになりつつも、界隈の方々に、私という個人の存在を認知してもらい、さらには、私の所属する企業名・ブランドの想起に間接的に寄与していると思っています。

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この記事の著者

島袋 孝一(シマブクロ コウイチ)

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、 2013年よりデジタルマーケティングに従事。 2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。 LINE公...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/14 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33342

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