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コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦

まずは自分でやってみる!サラリーマンの必要技能に「ウェビナー」スキルが加わった

ウェビナーに適した「配信メディア」は?

 短期間ではありますが、施策の規模や予算をチーム内で検討した結果、3月上旬のウェビナーは、文字通りの「ありもの機材」、MacBook1台で4日間配信することにしました。正直なところ、クオリティや配信の安全性を最重要視した場合、当然、専門業者に依頼するほうが最善の選択かと思います。しかし、今回は「最小限」での「スピード」を優先することとしました。

 当時は、まだ弊社も完全在宅ではなかった時期だったので、弊社六本木オフィスを配信拠点としつつ、ゲストの方々は、ご来社いただける方はお越しいただき、不可能な場合はZoomでの出演をしていただきました。

 実際の配信は、下記のようなイメージです。

2020年3月上旬時の配信イメージ
2020年3月上旬時の配信イメージ

 当初、このような設計にした背景としては、

・3月上旬時点では、視聴者側にとって、まだ「Zoom」が現時点ほど一般的ではなかった。
・デジタルマーケティング界隈に従事している方々は、比較的Facebookを仕事でも利用している現状があった。
・「事前申し込みサイト」を作っていたものの、申し込みをしていなかった方が「気軽に当日参加できる」環境を作っておきたかった。
・「動画」や「Live動画」のコンテンツは、オーガニック投稿でも比較的優先的にフィードに上がってくるFacebookの仕様を利用した。
・当時、私がまだZoomの「ウェビナーモード」の存在を知らなかった(苦笑)。

 などがあります。これは、視聴者にとっても、ウェビナーを配信する私、ウェビナー開催を広く認知させたい会社にとっても「この時点」の最適解でした。

 「この時点」と書いたのは、ウェビナーに関するナレッジのアップデートだけでなく、私たちを取り巻く就労環境が、日々刻一刻と変化していったからです。

 「Facebook Live」で配信したことでの気づきとしては、スマホアプリで視聴をしていると、「アプリを閉じるとバックグランドでの再生ができない」「そもそもFacebookアカウントを持たない方々が参加できない」などという課題も顕在化してきました(ちなみにZoomスマホアプリは、アプリを閉じても音声のみ再生ができます)。

 また運営側の課題も浮き彫りとなりました。「1サイクル60分」とし、通常のビジネスセミナー同様「40分セッション」+「20分休憩」だと、運営側がほとんど休憩にいけないということに気が付きました(笑)。そこで、4月開催の終日セミナーは30分セッション+30分休憩としました。

 そもそも「オンラインLive視聴」というメディア環境で「オフラインと同様の40分のセミナーの構成でよいのか?」というのは、弊社に限らず業界全体で再考の余地があると思いました。ウェビナーにおける「メディアとコンテンツの黄金比」は、まだ私自身も模索中です。

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「グラレコ」も実施、即日レポートを公開

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この記事の著者

島袋 孝一(シマブクロ コウイチ)

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、 2013年よりデジタルマーケティングに従事。 2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。 LINE公...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2020/05/14 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33342

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