Instagramのフィードは、顧客理解を深める絶好のチャネル
――では、Oisixさんのマーケティングにおける今後の展望と、Instagramの活用についてお話ください。
井上:ひとつ、長期的な変化として予想しているのは、デモグラフィックによるターゲティングがあまり意味をもたなくなるのではないかということです。すでにその傾向は表れていると思っていて、たとえばステイホーム期間中も、年代や性別に応じて同じインサイトをもっていたわけではなく、職業や家族構成、お子さんの年齢層などによって、抱えている問題が異なっていました。
このような環境下では、よりお客様の価値観や考え、暮らし方を理解しなくてはなりません。このとき、Instagramの利用者の投稿内容はとても参考になるんです。
たとえば、Oisixのタグをつけて投稿してくださっている方のフィードを見ていくと、食器やインテリア、家族構成からその方々が大切にしている価値観が見えてきます。「だからOisixをご利用いただいているんだ」ということも掴めてきて、ブランドを理解し直すことにもつながるのです。
マーケターの観点から顧客調査をするのに、InstagramをはじめとしたSNSは重要なチャネルです。お客様を理解し、食の社会課題をひとつでも多く解決することで、楽しくて豊かな自分なりの生き方ができる社会へつなげていきたいと考えています。
――広告を用いたコミュニケーションについてはいかがでしょうか。
本宮:広告も同様です。デモグラフィックが同じでも、価値観や生活によって、使うサービスや伝わるメッセージも異なります。
広告チームも、Oisixを使ってくださるお客様の生活を知りたいときに、Instagramを使っています。そして、そこから見えてきた暮らしを送る方たちへ届く、最適なメッセージや言葉遣いを試しているんです。キャッチコピーやクリエイティブのA/Bテストを重ねるほか、ご入会いただいたお客様にもインタビューを行い、新しいお客様との出会い方を追求しています。
Withコロナ時代、お客様の暮らし方は刻々と変わっていますので、私たちブランドはそうした変化を感度高くキャッチアップする必要があります。InstagramをはじめとしたSNS活用もこれまで以上に意識的に取り組み、お客様を深く理解していきたいと思います。
――本日はありがとうございました。
Instagramでは、企業が新型コロナウイルス感染症の危機を乗り越え、コミュニティや顧客とのつながりを維持できるよう、様々なリソースを提供しています。最新情報はこちらからご覧いただけます。