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「手法ありき」から脱却!元Yahoo!副社長が説くマーケティングの本質【お薦めの書籍】

 「マーケターが顧客に嘘をつき、スパムメールを送ることに罪悪感に覚えながら仕事をする時代は、もう終わらせなければならない」(セス・ゴーディン)。今回紹介する書籍は、世界中のマーケターや企業家にインスピレーションをもたらした、元Yahoo!副社長のセス・ゴーディン氏が、マーケティングの本質を説く一冊です。

100日間のマーケティングセミナーが1冊に

 今回紹介する書籍は、『THIS IS MARKETING ディスイズマーケティング 市場を動かす』。著者は元Yahoo!副社長であり、「パーミッション・マーケティング」「トライブ」といった概念を生み出したことで知られるセス・ゴーディン氏。同氏のマーケティングに関する著書は18冊にもおよび、35ヵ国語以上に翻訳されるベストセラーになっています。

『THIS IS MARKETING ディスイズマーケティング 市場を動かす』<br>セス・ゴーディン  著、中野 眞由美 訳、あさ出版 1,800円(税抜)
『THIS IS MARKETING ディスイズマーケティング 市場を動かす』
セス・ゴーディン 著、中野 眞由美 訳、あさ出版 1,800円(税抜)

 本書の内容は、同氏が講師を務めた100日間のマーケティングセミナー「The Marketing Seminar」を基にしたもの。様々なマーケティング手法が現れては消える中、消費者の望みを真に理解し市場を動かすための、マーケティングの本質について説いています。

ビジネスの本質としてマーケティングを捉える

 そもそもマーケティングとは何か。同氏は「変化を起こすこと」と定義しています。

 企業ではモノやサービスを作ります。しかし当然ながら、ただ作るだけでは変化を起こすことはできません。それを必要としている人たちに気づいてもらわなければならないのです。また、何か優れたアイデアがあっても、すぐに市場に受け入れられるわけではありません。今や世界を代表するIT企業となったAppleの製品も、普及するのには時間がかかりました。どんなにおもしろそうなアイデアが目の前にあっても、大抵の人は変化を嫌うのです。

「マーケターは変化を起こすことでものごとを改善し、変化を起こす。つまりマーケティングとは、より良いものを作るプロセスを共有することだ」(P.10より)

 この言葉は、一見当たり前のことのように思えます。しかし、様々な打ち手やツールが開発され、ともすれば手法ありきなマーケティングに陥ってしまうことも少なくない昨今、単なる販売促進の手法としてではなく、ビジネスの本質としてマーケティングを捉える同氏の言葉は、今後のマーケティングの在り方を示すコンパスとなるのではないでしょうか。

 最後に、本書に登場する「効果的なマーケティングをするための13の質問」の一部をご紹介します。

  1. 誰のためのものか。
  2. なんのためのものか。
  3. 消費者の価値観はどんなものか。
  4. 顧客は何を恐れているか。
  5. どんなストーリーを語るか。それは真実のストーリーか。
  6. 起こそうとしている変化は何か。
  7. 顧客のステータスをどうやって変えるか。

効果的なマーケティングをするための13の質問より

 自身のマーケティングに疑問を感じたとき、本書を通して、基礎に立ち返ってみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

齋藤 翔(編集部)(サイトウ ショウ)

日本大学藝術学部卒。ライフスタイル系メディアの編集を経て、MarkeZine編集部へ。

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