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「問われる立場」に立つことが、成長につながる ヤマハとユーグレナのCMOに聞いたキャリア論

2020/12/23 07:00

 Chief Marketing Officer(CMO)。欧米では広く知られた役職であるが、日本においては、このキャリアに至るまでの道筋はまだあまり知られていない。10月末に開催されたアドテック東京2020では、クー・マーケティング・カンパニーの音部 大輔氏がモデレータとなり、ヤマハの大村 寛子氏とユーグレナの工藤 萌氏に、CMO固有の職責やこれまでキャリアの過程、後進の育成について議論した。

目次

老舗/ベンチャー企業、それぞれのCMOまでの道筋

音部:今日は「Next CMOを作る - 次世代CMOに必要なこと -」と題し、ヤマハの大村さん、ユーグレナの工藤さんという2人のマーケティングリーダーをお迎えして、次の世代のCMOをどのように育成していくべきかについてディスカッションしていきます。それぞれの会社においては、「CMO」という肩書きがないとのことですが、お2人はそれにあたる役割を担っていることと思います。そのポジションが創設された経緯を含めつつ、自己紹介をお願いします。

大村:ヤマハの大村です。私は最初、ITの部門に所属し海外のシステムを担当。その後、製造部門に移り、産休・育休を2回経て商品開発部門に移りました。キャリアとして長かったのはこのフェーズで、電子ピアノやアコースティックピアノをはじめとするブランドの再構築に携わりました。その後、営業を経験しマーケティング部門を立ち上げることになりました。

 当時、マーケティングの役割を果たしている部門は存在していたものの、コーポレートとしてリソースを1つにまとめた部門がなかったんです。そこで、全社をまたがる部門として、立ち上げに至りました。ヤマハのマーケティング部門は、マーケティングやプロモーション以外の領域にも幅広く取り組んでいることが特徴です。私自身は現在、マーケティング部門の統括部長として、ヤマハの存在意義の明確化、一貫性のあるグローバルでの発信、優れた顧客体験の創出を目指し業務に取り組んでいます。

ヤマハ 執行役員 ブランド戦略本部 副本部長 兼 マーケティング統括部長 大村 寛子氏
ヤマハ 執行役員 ブランド戦略本部 副本部長 兼 マーケティング統括部長 大村 寛子氏

音部:コーポレートブランディングをグローバルに発信するに当たって、マーケティング部門を立ち上げられたんですね。続いて、工藤さんお願いします。

工藤:ユーグレナのリーディングブランド部 部長の工藤です。私の経歴としては、資生堂に新卒で入社し、営業を3年経験した後に、マーケティング部へ異動を希望しました。メーキャップブランド「マキアージュ」を8年ほど担当し、そこで、店頭を含めたプロモーションや宣伝から商品企画・開発まで携わります。

 その後、「MAJOLICA MAJORCA(マジョリカマジョルカ)」というメーキャップブランドで、初めて「ブランドマネージャー(以下、BM)」という役職をいただき、それから1年半を経て、サンケアブランド「ANESSA」のグローバルでのBMを経験しました。その後、産休と育休をいただいている最中に、マーケティングの力で社会課題を直接的に解決したいと考え、ユーグレナに転職しました。

ユーグレナ リーディングブランド部 部長 工藤 萌氏
ユーグレナ リーディングブランド部 部長 工藤 萌氏

 ユーグレナは、微細藻類の「ユーグレナ」という素材を軸に、地球環境やヘルスケアの課題解決を掲げているベンチャー企業です。私が入ったのは、ちょうどマーケティング部門が立ち上がったタイミングでした。入社して1年ほどになりますが、組織作りから、基幹となる食品事業のリブランディング、グループ会社を含むポートフォリオ戦略の策定まで、経営企画のような領域も担っています。

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