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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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プログラマーが語るマーケティングツール開発の日常

第2回 プログラマーに聞く新技術!Flexであなたのサイトのユーザビリティが変わる!?


今の世に蔓延るマーケティングツールや社内システム。それらを実際に作っている現場のプログラマーさん達に今の開発事情について語ってもらいましょうというこの企画! 今回はFlexという新しい技術と格闘するプログラマーさんにお話を伺いました。最先端でツールを開発する、そう、ここにはまさに「あなたのとなりの」プログラマーの生の声があるのです!

インタビュー相手プロフィール
河森氏(仮名)。28歳。プログラマーになって6年。現在は「アーキテクト」という肩書きで新人プログラマーを指導、マネージメントする傍ら、自らも徹夜でプログラミングをする、今回もまさしく「現場の」プログラマーさん。
インタビュアー
MarkeZine編集担当。編集歴は4年で、「編集者1.0」からいつ「編集者0.8」に格下げされるか怯えながら編集をする日々。

安かろう早かろう。携帯ショップの実情と「アーキテクト」という仕事。

編集部
今日は第二回目ということで。よろしくお願いします。
河森
はい、こちらこそよろしくお願いします。
編集部
あの、この企画のMarkeZineの第一回ご覧になりました?
河森
ああ、ホンネが出ていて良かったよね。
編集部
あ、そうですか、ありがとうございます。
河森
でもこういうの(MarkeZine)ホントに苦労するんだろうなぁ。システム面でも。まぁさ、公にできることと保護しなきゃいけなかったものもあるだろうからね。君もわかってるよね?
編集部
あわ、わかってますよう……。えーでは早速。河森さんはそもそもアーキテクトという肩書きで、いったい何をしているんですか?
河森
やっているのはシステム開発における技術調査とか、あとは、標準化って言って、プログラムの標準化とか。プログラムって、みんなに任せてエイヤって書かせちゃうとみんなバラバラになってしまうんですよ。だからその指南書というか資料みたいなのを作ったり。
編集部
このアーキテクトって言う肩書きの由来って何なんですかね?
河森
知らない(笑)。アーキテクチャーっていう言葉から来てるとは思う。アーキテクチャーをする人、っていうことなんじゃないかな。でも、あんまりいないですね。うちの会社でも自分だけだし。あと、システム開発するときに、プログラマーさんに難しいところを見せない形でやらせるんです。プログラマーは何も考えないでプログラミングさせる。それがアーキテクトのミッションなんですよね。
編集部
へぇ、そうなんですか。
河森
だからね、人がなかなか育たないの。難しいところはプログラマーは見えないから。
編集部
最近作ったシステムとかってなんですか?
河森
メールマガジンのシステム作ったり、携帯サイトのショップのサイトを作ったりしてますね。
編集部
その、メルマガとかってどういう感じでした?
河森
大変でしたよ(笑)。自分達がやっているのは基本大きな企業の基幹システムなんだけれど、携帯のサイトとかって違うんですよね。安かろう早かろうが一番。今の女子高生とか早いじゃない。下手すると1年も持たないシステムが必要とされる。そういうところが大きな企業のシステム構築とは違うよね。
編集部
具体的にはどういうことをやっていたんですか?
河森
ショッピングのときはもうシステム構築ですね。設計から開発まで中国でやってたんだけど、実際回らなくなっちゃって。それで一部日本で開発したんだけど、日本側では作りがわかる人がいなかった。で、自分が入ったの。で、技術調査しながら開発もしたっていう。
編集部
それってアーキテクトの仕事分野を超えてません?
河森
うーん、そうだったかもしれませんね。
編集部
その技術調査って例えばどういうものなんですか?
河森
例えば今やってるやつなんだけど、Flashとjavaをどう組み合わせてシステムを作るのかを考えたりするんです。
編集部
それって結構大変な仕事?
河森
少なくとも普通のプログラマーじゃ無理。主に技術力の面で。プログラミングができるだけじゃダメなんです。
編集部
わあ、スーパープログラマーって感じ!
河森
うん、なんていうか、プログラマー視点とアーキテクト視点っていうのがあって、アーキテクトはあくまでプログラマーに自由にプログラムを書かせないようにする、プログラマーはやっぱりそれをやりづらいなって思っていたりするよね。技術力と考え方。今言ってたけど、スーパープログラマーは違うよ(笑)。彼らは本当にプログラミングに精通していて有名だったりする。だけど、アーキテクトって管理部分の要素も多分に含まれていると思うから。自分でスケジュール引いたりプランを立てて他のプログラマーにやらせないといけないから、そういうスキルは必要ですね。
編集部
なんか管理職って感じですね。
河森
スーパープログラマーってそういうフィールドまでは入っていないんですよね。
編集部
メルマガのときってどういうシステム構築の仕方したんですか?
河森
実はそのメルマガは、もとは他の業者さんが受注してたんですよ。でも、重い、動作がおかしい、ちゃんと配信されない、っていうクレームみたいなのが来て、それでうちの会社に回ってきたんですよ。
編集部
つまり、ネットショップのオーナーさんが業者さんにメルマガのシステム構築を依頼したんだけどうまくいかなくて河森さんのところに回ってきたということですね。とばっちりだ(笑)。
河森
そうだね(笑)。しかも色々トラブルもあったしねー。
編集部
どんなトラブルですか?
河森
まずは、システムが普通に間に合わなかった(笑)。で、メルマガ読者のメアド全部もらってbccで自分が手作業で配信(笑)。
編集部
ひ、ひどい。
河森
それと、携帯にも送るのがあって。携帯ってキャリアによって絵文字が違うじゃないですか?docomoはパソコンで絵文字作れるツールがあるからそれで作って、それ以外はバイナリで一個一個手作業で作成。vodafoneはもうあきらめて全部文字だけで……(笑)。
編集部
でもそれってネットショップのもともとのクライアントがやらなきゃいけないことだったんじゃ……。
河森
うん、でもそれには色々と政治的な問題が(笑)。

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/12 21:16 https://markezine.jp/article/detail/35

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