日経BPコンサルティングは、約3万人のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2020-秋冬」の結果を発表。以下、一部内容を紹介する。
総合ランキング1位はヤフー キャンペーン利用やサイト接触による「行動喚起」が高評価
調査対象500サイト中の総合ランキング1位となったのは、「Yahoo! JAPAN」。前回に続いて首位を獲得した。第2位の「楽天市場」、第3位の「Google」も前回と順位は変わらず、トップ3に変動はなかった。
「Yahoo! JAPAN」のWebブランド指数(WBI)は、前回118.3ポイントから1.6ポイント減の116.7ポイント。個別の指標を見ると、「アクセス頻度」は前回に引き続き500サイト中第1位と極めて高かった。「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」のスコアは、前回1位から今回2位となったものの、引き続き高い評価を獲得した。また、「行動喚起」も前回と同じく2位に。一方「態度変容:製品・サービス」のスコアは、52.7ポイントと、前回から低下したものの、全体平均を上回る水準となった。日常生活に関連した幅広いサービスを通じた、購買や情報拡散などの行動との結びつきが強いサイトといえる。
一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「サントリー」「ヤマト運輸」「カゴメ」という結果だった。
前回スコアから大きくポイントを伸ばした「ZOZOTOWN」
前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトのトップ3は「ZOZOTOWN」 「駅探」 「ドトールコーヒーショップ」。「ZOZOTOWN」は前回から14.8ポイント増の56.0ポイント、「駅探」は14.4ポイント増の55.3ポイントだった。
「ZOZOTOWN」は6つの個別指数すべての評価が前回を上回った。項目別に見ると、「態度変容:製品・サービス」の「運営主の製品・サービスを購入または導入したい」、「行動喚起」では「メールマガジンの購読、会員専用ページにログイン」「製品・サービスを購入、申込」、「態度変容:企業活動」では「運営主が気に入った、好きになった」の上昇幅が大きい結果に。自由意見では、「身長体重別の検索ができる」「カテゴリーごとに分かれているので探しやすくて良い」など、「ZOZOTOWN」ならではのサービスや、使い勝手をよくするための工夫に対する好意的な評価が見られた。
【調査概要】
調査主体:日経BPコンサルティング
調査目的:Webサイトのブランド力を測定し、企業や団体のWebにおけるブランド・コミュニケーション戦略の成果を定点観測する
調査手法:ネット調査
調査対象:全国、20歳以上のネットユーザー(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)
有効回答数:34,509件
調査対象ブランド:企業や団体が運営する日本の主要500サイト
調査期間:2020年10月9~15日※半年ごとに年2回実施(4月、10月)
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