コロナ禍で加速するDX。それに伴い動画市場も急伸
ブライトコーブは、2021年3月16日、オンラインにてメディアカンファレンスを開催。米国本社のBrightcove Inc. CEO Jeff Ray氏、ブライトコーブ 代表取締役社長 川延浩彰氏、同社 Director of Professional Services 国谷俊夫氏、同社 MarketingManager 大野耕平氏が登壇した。
コロナ禍以降、多くの領域でDXが加速。動画領域においても、NetflixやDisney+に代表される動画配信サービス(OTTサービス)は急成長し、無観客での音楽ライブ配信やスポーツの生中継への活用が急速に進んでいる。同時に、企業においてもリモートワークが定着したことで、Zoomに代表されるテレビ会議システムの利用の普及や、イベントやセミナーのオンライン化等、ビジネスにおける動画活用も急速に進んでいる。
2004年に設立した同社は、2008年より日本でのビジネスを開始し、動画市場の拡大を支えている。コロナ禍での変化を受けて、「世界における動画業界動向」「日本における動画業界動向」「日本における同社のビジネス戦略」等について共有された。
「これまで以上に動画の力が増している」と力強く語るのはBrightcove Inc. CEO Jeff Ray氏。メディア企業やエンターテインメント業界をはじめ、コロナ禍で変化を迫られ、新しい収益方法やユーザーとのコミュニケーション方法を模索した企業は多かったが、その一つの手段として動画活用が一気に進んでいる。同社は動画を活用した「コンテンツの収益化」「情報伝達・関係構築」「プロダクト・サービス販売」への企業の取り組みを支援している。
「我々は大きく成長する動画市場を謳歌している。グローバルで多様なブランドリーダーたちに指示されている我々のプラットフォームは、今後はさらに、エコシステムとイノベーションを推進していく。そして日本市場にも特化したかたちで注力していきたい」(Jeff Ray氏)
日本の動画市場、リテール領域での急伸が顕著
続いて、ブライトコーブ 代表取締役社長の川延氏より、日本における動画業界の動向が紹介された。その中でも、小売・ECに関わる動画の視聴回数は332%増加、視聴時間は176%増加と顕著であった。この数値から、リテール業界において購買活動が急速にデジタルシフトし、さらにはオンラインの購買活動の中で動画が重要な役割を果たすことがわかる。