SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

ガートナー、2021年のIT支出成長率を2.6%と予測 教育、政府官公庁/地方自治体で高成長の見込み

 ガートナー ジャパン(以下、ガートナー)は、2021年の日本のIT支出総額が、2020年から2.6%増の27兆9,730億円に達するという見通しを発表した。業種別では、成長率が最も高いと見込まれているのは教育(6.8%)であり、政府官公庁/地方自治体(6.1%)が続いた。

 2020年のIT支出は、高い成長率を示した2019年からの反動に加えてコロナ禍の影響により、2019年に比べて2.7%減少した。一部の業種では業績回復の兆しも見られているが、流行の長期化を背景に、多くの企業が当面は手元資金の確保を優先するため、IT投資の回復が本格化するのは2021年秋以降となると同社は予測した。

 そのため2021年のIT支出は前年を上回ると予測されるものの、2020年の減少分を取り戻すまでには至らず、支出規模が2019年の水準に戻るのは2022年以降になる見通しだ。

日本の業種別IT支出予測(単位:億円)<br />出典:Gartner (2021年5月)
日本の業種別IT支出予測(単位:億円)
出典:Gartner(2021年5月)

 産業によって業績の明暗が分かれており、その影響はIT支出にも表れている。2020年に特に深刻な影響を受けた業種は運輸、小売り、製造/天然資源だ。同年の成長率はそれぞれ―12.0%、―11.3%、―9.0%であった。これらの業種は2021年の成長率も―0.4%、1.5%、1.6%と、市場全体を下回ると予測されている。

 一方で、2020年の成長率が最も高かった教育(6.8%)、政府官公庁/地方自治体(4.3%)は、2021年もそれぞれ6.8%、6.1%と高い成長が見込まれている。続いて電力/ガス/水道(5.0%)、保険(3.4%)、銀行/証券(3.3%)だ。

 業種間での二極化が鮮明になりつつある中、ニュー・ノーマルに適合した新たな製品やサービス、オペレーションの実現に向けたIT投資を行う業種とそうでない業種の差は、今後さらに広がり定着すると指摘。業種間だけでなく、同一産業内でも二極化傾向が生じており、今後の感染状況と経済活動の再開時期によっては地域間での格差が拡大する可能性もあると指摘した。

【関連記事】
ガートナー、日本の業種別IT支出動向を発表 平均2.6%増となり2024年には32兆円に達すると予測
2021年における世界のIT市場は大きく成長すると予想 IT支出の成長率は4%【ガートナー調査】
企業のITテクノロジー予算が増加、マーケティングへの予算は削減される見込み【ガートナー調査】
ガートナー、「データとアナリティクスの取り組みを推進するために重視すべき12の役割」を発表
データの利活用からビジネス成果を十分に得ている企業は全体のわずか3%【ガートナー調査】

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/05/24 15:00 https://markezine.jp/article/detail/36387

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング