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GA4時代に備える!

【図解】Google Analytics 4の主要機能を使い倒す!GA4への乗り換え時期と注意点

 2020年10月にリリースされた「Google Analytics 4(以下、GA4)」について3回にわたって紹介するこの連載。最終回となる本稿では、実際にGA4にはいつ乗り換えるべきなのか、そして慣れるためにどのように使っていけば良いのかについて解説します。

GA4への乗り換え時期と注意点

 まず、既にUniversal Analytics(以下、UA)を使っている方は、いつからGA4に乗り換えるべきなのかが気になっているのではないでしょうか。GA4を使ってみて問題ないと判断できた場合はもちろんすぐに乗り換えても問題ありませんが、GA4ではサーチコンソールとの連携ができないなどの不便な点があり、全員がスムーズに乗り換えられるというわけではないでしょう。そのため、2021年6月の現時点では、今まで通りUAをメインで使いながら、並行してGA4を使って慣れていく形でも良いと思います。

 また、GA4の導入・乗り換え時に注意したい点として、ヒット数の上限があります。Google Analyticsの無料版は月間1,000万ヒットまでが上限と利用規約に記載があり、これを越えると有料アカウントへの移行が必要になる可能性があります。既にギリギリの場合、GA4プロパティを導入することで上限を超えてしまう可能性もあるので、その点は注意しておく必要があるでしょう。

GA4のレポートダッシュボードに慣れよう

 ではここからは早速、どうやってGA4に慣れていくのかを紹介していきたいと思います。本連載の第1回でも書きましたが、GA4ではこれまでのUAとレポートの設計が大きく変わっています。ホーム画面の左メニューバーについても、UAとGAで構成が変わっており、GA4ではユーザーライフサイクルに沿ったレポート設計になっている点が特徴です。

 ちなみに、パッと見ではUAよりGA4のほうがレポート項目が多く見えますが、UAのほうが各項目をドリルダウンして詳しく見ることができるので、実はレポートの内容としてはGA4のほうがシンプルになっています。

レポートメニューの変化(タップで画像拡大)
レポートメニューの変化(タップで画像拡大)

 まず一番上の「集客」タブですが、ここではその名の通り、ユーザーやトラフィックがどこから来ているのか、エンゲージメントやイベント、そしてコンバージョンは各チャネルでどのくらい発生しているのか、というデータを確認できます。

 ここで「エンゲージメント」という指標が出てきますが、これはUAでお馴染みの「直帰率」という指標が廃止され、GA4で新たに追加された指標です。エンゲージメントは10秒以上の滞在、コンバージョンの発生、もしくは2回以上のスクリーンビューかページビュー、と定義されています。直帰率では、たとえば10分かけてコンテンツを読み込んでいても1ページだけで離脱したら直帰、つまり質の悪いセッションと見なされていたので、ユーザー行動の実態に沿う形で改善された指標と言えます。

集客タブのレポート画面(タップで画像拡大)
集客タブのレポート画面(タップで画像拡大)

 2つ目の「エンゲージメント」タブは、UAでの「行動」タブに該当するもので、イベントとページごとの統計データが確認できます。3つ目の「収益化」タブはECなどの業態で、推奨イベントでデータ計測している場合に活用できるレポートになっています。コンバージョンに金額の値を設定していないと有益なレポートが見られないので、しっかりGoogleの規定に沿ってイベントとパラメータを設定するようにしましょう(詳しくは第2回を参照)。

 最後、4つ目の「維持率」はUAでβ版として提供されていたコホート分析に近い機能で、ユーザー維持率やコホート別のエンゲージメントの概況が確認できるようになっています。

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この記事の著者

今中 大(イマナカ マサル)

株式会社ハリキリ 代表取締役Google、Facebook、LinkedInなどのWEB広告運用とCRM・マーケティングオートメーションを組み合わせたBtoB企業のマーケティング支援が得意。SaaSスタートアップ→日系インターネット広告代理店→IR&デザインコンサル会社→起業という経歴を持ち、事業主と代理店(支援側)両方の立場でデジタルマーケティングとBtoB営業を経験している。■株式会社ハリキリ

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/07/05 07:00 https://markezine.jp/article/detail/36655

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