SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

定期誌「MarkeZine」

第68号(2021年8月号)
特集「ブランドの魅力が伝わる、戦略的な顧客接点」

定期誌購読者なら
誌面がウェブでも読めます

イベントレポート

コモディティ化を乗り越える一手となるか?――サービス・ドミナント・ロジック

 クラシコムは、2021年6月30日(水)に「選ばれるブランドが実践している、ブランドと生活者の価値共創」と題したウェビナーを開催。一橋ビジネススクール准教授の藤川佳則氏とクラシコムの高山達哉氏が登壇し、価値づくりの新しいとらえ方「サービス・ドミナント・ロジック」について議論を重ねた。本稿では、サービス・ドミナント・ロジックの世界観や概念、事例についてレポートする。

脱コモディティ化を図る一手となるか?

高山:本日はサービス・ドミナント・ロジックについて、一橋ビジネススクールの藤川准教授をお招きしています。コモディティ化に課題をもっているマスプロダクトのマーケティング担当者は多くいらっしゃいますが、その一つの解決策として、サービス・ドミナント・ロジックの考え方を紹介できればと思います。

藤川:サービス・ドミナント・ロジックは2000年代半ばにマーケティング分野で始まった議論です。サービスの観点から経済社会をとらえようという世界観を指します。サービス・ドミナント・ロジックの比較対象として、グッズ・ドミナント・ロジックという考え方があります。「モノ」の生産や販売、消費などの活動を中心に経済や経営をとらえる世界観といえます。

 この両者の違いを説明するときには、大きく3つの違いに焦点を当てて説明しています。

一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 准教授
イェール大学経営大学院 客員准教授 藤川佳則氏

誰が誰といつどのように価値をつくっていると考えるかで世界の見え方は大きく変わる

藤川:まず一点目。それはサービスのとらえ方の違いです。ここではグッズ・ドミナント・ロジックを「レンズ1」と呼び、サービス・ドミナント・ロジックを「レンズ2」と呼んでいきます。

 レンズ1では、世の中はモノが中心で動いているととらえます。何か経済活動が起きるときには、まず、モノが生産されて販売され、そして、購買されて消費されると考えます。

 そのうえで、モノとして定義できない対象をサービスととらえます。つまりモノとサービス(モノ以外の何か)を分けるのが、グッズ・ドミナント・ロジックの一つの特徴です。

藤川:サービス・ドミナント・ロジックは、モノとサービスを分けるという発想自体をやめにしませんか、というところから始まっています。

 たとえば、第一次産業と第二次産業はモノ、第三次産業はサービス(モノ以外)といったように、モノとサービスを分けようとするのではなく、サービスをもっと広く定義すれば、あらゆる経済活動をサービスの視点からとらえることができませんか? サービスを「他者あるいは自身の便益のために、行動やプロセス、パフォーマンスを通じて、自らの能力(知識やスキル)を活用すること」と広く定義して、すべてをサービスの観点からとらえようとする世界観が、レンズ2のサービス・ドミナント・ロジックです。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
価値づくりの機会は購買時点だけにあるのか、その前後にもあるのか

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤 優(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。主にデジタルデバイス・ヘルスケア製品を担当。その後、事業会社に転職。金融・美容・占い分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。マーケティング業界を俯瞰して見てみたいという理由から2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。好きな食べ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/08/06 09:30 https://markezine.jp/article/detail/36847

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング