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消費者調査からひもとく生活の変化

Z世代にとってSNS広告は有力な情報源?Z世代が求めるSNS広告のあり方を考える

今後求められるSNS広告とは

 では、SNSで目を惹く広告とはどんなものなのでしょうか。

 以下の図は、何らかの行動を起こすきっかけになったSNSの広告について、惹かれた・気になったポイントを自由回答形式で聴取して、その回答内容をコーディングしグラフ化したものです。

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 最も多いのは、「言葉や画像で商品のメリットが伝わる」で43.8%、次いで「可愛い・魅力的・おしゃれなデザイン」で17.8%、「具体的にイメージができる、分かりやすい」で11.9%となりました。

 このことから、

  1. 自分にとってのメリットが分かりやすい
  2. 良さがすぐに伝わって心が動く

 この2点を兼ね備えていることが消費者を行動させる広告であるために重要だといえます。

 実際には以下のような声があがっていました。

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 以上から、あくまでも消費者目線で、役立つメリットのある情報、心を動かす魅力的な情報を発信していくことが重要になります。

 具体的には以下の点に気を付ける必要があるといえます。

  • 商品の特徴を書くのではなく、あくまで消費者が良さを感じる表現(エンドベネフィット)に変換して伝える
  • 商品の良さをメーカーが語るのではなく、消費者が語っているような表現にする
  • どんな状況で使うとどんなメリットがあるのか具体性をもって伝える

 今後はますます、オンライン広告の重要性が増していくこととなるでしょう。売り込んでくるように感じる広告は鬱陶しく思われがちですが、メリットのある商品を教えてくれる、提案してくれる広告は、表示されていても邪魔だとは思われず、むしろ必要とされていくのではないかと思います。

 企業側が消費者にとって役立つ情報を発信する姿勢でいることが重要であり、良きタイミングで、必要としている人をサポートすることが求められています。

 SNS広告を作る際は、「この情報はユーザーの役に立つか」という点に集中して作るべきではないでしょうか。顧客に貢献しようという気持ちで作ることから、記憶に残り、行動につながる良いコンテンツが生まれるのではないかと思います。

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この記事の著者

犬飼江梨子(イヌカイ エリコ)

消費者心理分析専門家 マーケティングリサーチ会社 (株)イー・クオーレ代表取締役
15年間で約1万人の消費者心理を分析。「顧客が真に求めるニーズを見つけ出し、それを解決する方法を考える」ための調査に定評がある。消費者の変化に注目し、新商品開発のための調査や商品リニューアルのための調査を多数実施し、売れる商品を作るため...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/18 07:00 https://markezine.jp/article/detail/37005

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