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SEO初心者が知っておきたいGoogle機能の基礎知識

クリック数増に貢献!知っておきたい「構造化データ」の基礎知識

 Googleの検索結果には様々な機能があります。SEO対策に取り組む中で、知っておきたい機能を全7回にわたってご紹介。第5回は「構造化データ」についてです。対策可能な要素が多く、サイトのタイプによっては大きく流入に貢献することもある「構造化データ」の基本情報、施策への活かし方をご紹介します。

「構造化データ」とは?

 こんにちは。ナイル株式会社の青木です。

 前回は「他の人はこちらも検索」機能についてご紹介しました。ユーザーとしては頻繁に使用するものの、施策を検討する際にはなかなか意識しにくい少々ニッチな話だったかと思います。

 しかし、ユーザーの検索行動や、どのようなニーズがあるのかを調査するのにもってこいの機能であり、注意深く見ることで、コンテンツ制作などにも活かすことができる機能でした。

 第5回である今回ご紹介する「構造化データ」は、対策可能な要素が多く、サイトのタイプによっては大きく流入に貢献することもあります。これまでの回と異なり、専門用語の意味などが続きますが、ぜひチェックしてください。

 まずは言葉の意味から押さえていきましょう。構造化データは、Googleのヘルプページにおいて以下のように紹介されています。

 構造化データとは、ページに関する情報を提供し、そのコンテンツ(たとえば、レシピページの場合は材料、加熱時間と加熱温度、カロリーなど)を分類するために標準化されたデータ形式です。

Googleヘルプページ

 少々難しいですが、「検索エンジンがページ内容を理解しやすくするために付与するデータ」と理解しておけば良いでしょう。そしてページに関する情報とあるように、ページに記載のない情報はマークアップすることはできません。たとえば、レシピがないのにレシピの構造化データはマークアップすることはできませんし、レビュー情報がないのに、架空のレビューの点数は掲載できません。

構造化データを実装するメリット

 構造化データを実装するメリットは、以下の2点が挙げられます。

・検索エンジンがページ、コンテンツの内容を理解しやすくなる点
・検索結果に情報が追記されたり、特殊な形式で表示されたりするようになる点(リッチリザルト)

 前者は、順位改善なども期待する人が多いのではと思いますが、直接的に順位が改善することはないとGoogleより説明されています。

 しかし、画像検索、動画検索においては、順位の向上、表示回数増などが見られる場合もあります(弊社がコンサルティングさせていただいたサイトの中で見られた事例)。これは、構造化データを付与したことで、画像や動画の内容を、検索エンジンがより理解できるようになった結果、関連性の高い検索キーワードでの表示がされるようになったのではと考えています。

 後者は、検索結果におけるクリック率や表示回数の改善につながることもあり、サイトへの流入も期待でき、大きなメリットになります。

 ちなみにリッチリザルトとは、通常の青色のリンクだけでなく、サムネイル画像や値段などの補足情報などが表示される検索結果を指します。実際にいくつかリッチリザルトの例を見ていきましょう。たとえば、パンくずリストに対し、構造化データのマークアップを行うと、以下のように検索結果に表示されるようになります。

 パンくずリストに設定したテキストが表示されているのがわかると思います。また、より目立つ例としては、レシピの構造化データが挙げられます。

 このように検索結果にレシピの枠が設けられ、その中に構造化データ「レシピ」をマークアップしたページが表示されています。パンくずリストは気づかない方も多いかもしれませんが、レシピは最上部に表示されていることもあり、かなり目立ちます。

 なお、構造化データの様々な定義は、schema.orgというボキャブラリーによってされております。定義にはかなりの種類があり、自動車のトランクルームの容積を定義するような値もあります。しかし、Google検索にリッチリザルトとして表示されるものはほんの一部で、それ以外の構造化データをマークアップしても検索結果などが変わることはありません。

 よって、リッチリザルトとして表示させたい場合には、Google検索で対応する構造化データを確認し、その中から運営するサイトに適したものを選択するようにしましょう。

 効果の見えやすい施策を行いたい!という方は次の章を参考に、リッチリザルト対象かつ、クリック率などに影響のある構造化データから取り組むと良いでしょう。

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この記事の著者

青木 創平(アオキ ソウヘイ)

 ナイル株式会社 SEO研究所所長。大規模データベース型サイトなどの技術的に複雑なSEOのプロジェクトや、BtoBのサービスサイトにおけるオウンドメディアマーケティングなどを担当。2021年からはSEO研究所を立ち上げ、より成果に貢献するSEOを追求している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/11/11 09:00 https://markezine.jp/article/detail/37617

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