12月10日、ニールセンは、2022年2月1日から順次、日本を含む15市場において、デジタル広告視聴率のために強化されたニールセン・アイデンティティ・システム(以下、ニールセンIDシステム)をリリースすることを発表した。
同システムの改良により、より正確なデジタル広告測定が可能となり、クッキーレス環境が進む将来においてもデジタルインプレッションが配信された数十億台のデバイスを視聴者属性と共に「人」と結びつけることができる。
ニールセンは、クッキーやモバイル広告IDが規制され、使用できなくなりつつある問題に対処するため、また、ますますメディアが細分化されていく未来に備えて、今年7月にデジタルオーディエンス測定の改革を発表した。
ニールセンIDシステムは、ニールセンがメディアエコシステム全体で、相互運用可能な方法で受け取るアイデンティティデータを統合するためのシステム。
広告主やパブリッシャーは、デジタル広告が視聴された際に、視聴者属性が適切に割り当てられ、デバイスベースではなく真に「人」ベースでの広告効果を把握するために、モバイルとPCのプラットフォーム間で視聴者の重複が排除されているニールセンの測定を利用できる。
同システムは、2月1日に英国・イタリア・フランス、4月1日に日本・オーストラリア・インド・ドイツ、5月1日にスペイン・ブラジル・インドネシア・カナダ、6月1日にシンガポール・メキシコ・タイ・香港で順次リリースされる予定。また、同社は、2022年上半期にこれらの市場導入を行った後、他の市場でも順次ニールセンIDシステムをリリースする予定。
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