リンク元検索は、評価の高い順に表示されるのか?
「link:検索」をご存知でしょうか?
例えば、Yahoo!の検索窓に「link:http://www.seo-research.jp/」と入力すると、SEO対策リサーチにリンクしているサイトが検索される特殊な検索方法の事です。
WEBサイトを運営する立場の人間にとっては、自社のサイトがどこからリンクされているのか、気になって仕方ないため、大変重宝する機能です。
さて、このlink:にて検索されたリンク元サイトは、「評価の高い順に表示される」と言われています。
それが、「リンク元として評価の高い順」なのか、またはリンク元としてではなく、単にサイトに対する「絶対的な評価」なのかは分かりませんが、いずれにせよ評価の高いサイトからのリンク=効果の高い被リンクである事は大筋間違いはありません。
そこで、どんなサイト(ページ)からのリンクが評価が高いのか、link:検索を手がかりに探る事にしました。
本当に評価の高い順なのか?
そもそも、link:による検索結果は、本当に評価の高い順に表示されているのでしょうか?
リンク元が本当に評価の高い順に表示されているのであれば、それぞれのインデックス数・被リンク数等を調べたときに、上位と下位でその数値に違いが表れるはずです。
そこで今回、SEO・ダイエットなどのビッグキーワードで1位表示されている10サイトのリンク元サイト(ページ)1位~100位まで、計1000件を調査。インデックス数、被リンク数の平均値データを比較しました(下グラフ参照)。
この結果からすると、インデックス数、被リンク数ともに、上位のサイトほど件数が多いようです。この事から、評価順に表示されているというのは本当であると言えるのではないでしょうか。
91位~100位の被リンク数が不自然に高い数値を示していますが、これは調査対象のある1ページが、被リンク数115万件のページであったためデータに大きく影響してしまったようです。そのサイトは大変有用な辞書サイトですが、たまたまこのページはコンテンツの無いリンク集でした。こういうページは被リンクが多くても評価は低いのですね。
その評価基準は、リンク先との関連性ではない
上記の調査にて、インデックス数と被リンク数の数値を見てみました。このデータから、少なくともインデックス数と被リンク数が評価要素の一部である事が分かります。
では次に、全く別の側面として、リンク先とリンク元との関連性がlink:検索の評価に影響しているのか調べておきたいと思います。
先ほどと同様に、リンク元サイト(ページ)計1000件を調査。リンク元のタイトル、メタタグ内にリンク先と同じキーワードが含まれているか否かで、関連性を調査致しました(下グラフ参照)。
上グラフを見る限りでは、法則性のない、乱れたグラフです。
さらに念入りに、同様にページ全体のキーワード率の数値も調査しました(下グラフ参照)。
やはり、順位との関連性は見られません。
つまり、リンク先とのテーマの関連性で評価され、順位付けされているわけではないようです。
ただしこれは、link:での順位表示を決定する要素として、テーマの関連性が関係しないという意味であり、それがイコール、リンク元のテーマの関連性にSEO効果がない、という意味ではありません。