博報堂のプロジェクトチーム「Human X(ヒューマンクロス)」は、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment(ヒューマンクロス エクスペリメント)」を開始した。
同活動は、クロスモーダルインタフェース研究の先駆的存在である東京大学の鳴海拓志准教授との協働体制を構築。クロスモーダル知覚がブランド体験やブランド・トランスフォーメーションにどのように活用できるかを実証研究していく。
第1弾として、「おいしさ×聴覚」研究のプロトタイプを公開。既往の学術研究を活用し、効果検証された科学的根拠に基づき、科学的かつ感性的なアプローチで「ビールのおいしさを増幅させる音楽」を開発した。
ビールを飲みながら聞くと、ビールの様々な食感が際立ち、新たなおいしさ体験を創出する音楽。注意制御がもたらす感覚増幅に着目し、リアルな音の誇張表現により高い臨場感を生んだり、別の効果音の組み合わせで食感を連想させたりすることで、おいしさを増幅させていく。
飲む前に聞いて期待感を高めるイントロから、「クリーミー感を増幅する音楽」「炭酸感を強める音楽」「のどごし感を増幅する音楽」と、一連の楽曲を聞きながらビールを味わうことで、時間の経過も含めた新たなおいしさを体験することができる。
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