※本記事は、2022年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』78号に掲載したものです。
SEOにも戦略が欠かせない
当社はSEOのコンサルティングサービスを提供しています。企業や事業の経営にあたっては戦略が重要であるというのは周知の事実ですが、SEOにおいても戦略が非常に重要だという考えは、いまだあまり浸透していないかもしれません。2000年にGoogle検索が日本語対応して以降、SEOは有効なマーケティング手段としてマーケターに広く認知されています。しかしながらSEOには、20数年の歴史の中で何度か転換があり、現在のようなコンサルティングが重視されるようになってからは、比較的歴史が浅いと言えます。そのため「戦略はこう組み立てればいい」という確立したものはいまだ存在していませんし、Googleのアルゴリズムが頻繁にアップデートされることから、戦略の立て方や戦術への落とし込み方も、それに合わせて更新していく必要があると考えられます。
そこで本記事では、当社が考える現在のSEO戦略の考え方を紹介します。自社のSEOの戦略を第三者に明確に伝えられない方にとって、見直しのきっかけになれば幸いです。
戦略不在の戦術は成果につながらない
SEOの手法には様々なものがありますが、闇雲に打ち手を実行した結果、費用(工数)対効果が見合わずにSEO対策自体を諦めてしまった経験をされた方も少なくないと思います。我々は戦術に落とし込む前の“戦略設計”こそが肝であり、その戦略を踏まえた施策の優先順位付けと、それによりどのくらいの成果が出せるかの見込みをあらかじめ出すことまでが重要だと考えています。以下にて詳細に解説します。