BtoCと比べてアクセス規模が小さく、効果が見えにくいBtoCサイト。しかし、業界によっては市場規模はBtoCをはるかに上回る場合が少なくないという。日本ブランド戦略研究所は、「BtoBサイト調査2008」を実施し、ビジネス貢献度の高い企業サイトのランキングを発表した。
今回調査対象となった業種数は16、調査対象サイト数は264。回答者は16業種の製品・サービス分野別に抽出したBtoBの製品・サービスの購入関与者で、有効回答は10,987人から得ている。
総合ランキングはターゲットユーザー(製品・サービスの購入関与者)に占める、「業務目的での1年以内のアクセス経験者」と、「ニーズが充足されたユーザー」の割合を基準にしている。
2008年度の調査で評価の高い企業サイトのトップ20は次のとおり。カッコ内は製品・サービス分野を、右端の数値はターゲットのうちアクセス経験者でかつニーズ充足者の割合を示している。
1位 オムロン(FA・制御機器)56.6%
2位 キーエンス(FA・制御機器)47.4%
3位 デル(サーバー)47.2%
4位 ミスミ(FA・機械部品)46.6%
5位 SMC(FA・機械部品)43.0%
6位 三菱電機(FA・制御機器)42.2%
7位 TOTO(建材・住設機器)40.4%
8位 キヤノン(オフィス機器)40.2%
9位 松下電工/照明・電気設備(建材・住設機器)39.6%
10位 松下電工/住宅設備・建材(建材・住設機器)39.0%
11位 INAX(建材・住設機器)37.6%
12位 NTN(FA・機械部品)37.0%
13位 日本HP(サーバー) 36.8%
14位 和光純薬工業(ライフサイエンス)34.9%
15位 富士電機機器制御(FA・制御機器)34.2%
16位 THK(FA・機械部品)32.8%
16位 松下電工(FA・制御機器)32.8%
18位 日本精工(FA・機械部品)32.6%
19位 トステム(建材・住設機器)32.2%
20位 マイクロソフト(ソフトウエア)31.6%
2年連続1位となったオムロンのサイト(Industrial Automation)をはじめとして、制御機器、機械部品、建材などの分野が多い。唯一ソフトウェア分野でマイクロソフトが20位に名を連ねている。
この総合ランキングの基準となった2つのランキングを見てみると、「業務上のアクセス経験者ランキング」のトップ3は、「オムロン」(FA(制御機器等))、「デル」(サーバー・ストレージ・ネットワーク機器)、「キーエンス」(FA(制御機器等))。「ニーズ充足度ランキング」のトップ3は「ミスミ」(FA用メカニカル標準部品」)、セイコーエプソン(オフィス機器)、「キヤノン」(オフィス機器)で、総合1位のオムロンはニーズ充足度ランキングでは10位となっている。
ランキングの詳細は、日本ブランド戦略研究所のサイト(http://japanbrand.jp/rBB/80134/3.html)で公開されている。
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