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MarkeZine Day 2025 Retail

家計簿発!実購買データから読み解く消費者インサイト

ハッシュタグのデータから「なぜ買ったか?」を捉える!世代別に見る、消費行動の裏側とは

Z世代にとってのご褒美消費はどんなものか?

 次に、Z世代で利用率の高かったハッシュタグ「#ご褒美」「#自己投資」について、どのような商品との結びつきが強いのかをそれぞれ分析した。

 まず、全体においても最も利用の多かった「#ご褒美」の利用率を世代間で比較した。すると、Z世代では「食費」「美容・衣服」「エンタメ」の利用率が高いことがわかった。たとえば食費は、即位の礼で手土産になった鎌倉の「MAISON CACAO」の生チョコのように、高額な商品だけでなく普段と違う商品を試してみることもご褒美として捉える傾向が見えてきた。

利用率:ハッシュタグ機能を利用したユーザーのうち、何パーセントがハッシュタグと商品カテゴリーの組み合わせを使っているか(クリックして拡大)
リフト値:各世代の利用率が全世代での利用率の何倍かを算出。その世代での利用されやすさを示す(リフト値=各世代の利用率/全世代の利用率、クリックして拡大)

 利用率で見ると、どの世代も食費が最も高い。一方ジャンル別のリフト値で見ると、Z世代は他の世代と比較して「エンタメのイベント」「美容・衣服のコスメ」「エンタメのゲーム」などが高くなっている。

世代別・自己投資の捉え方の違い

 「#自己投資」は、Z世代の「美容・衣服」の利用率が他の世代よりも高くなっている。自分が他者からどう見られるか気にする傾向にある世代といえそうだ。またX世代は「医療・保険」が高く、これからの自分に必要な支出と考えられているのかもしれない。

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 ジャンル別のリフト値で見ると、Z世代は「美容・衣服のアクセサリー・小物」「美容・衣服のエステ・ネイル」が高くなっている。外面を整えるための出費を「自己投資」と捉える傾向が見て取れる。

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ご褒美消費と結びつきが強いのはどんな店?

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この記事の著者

佐田 栄治(サタ エイジ)

株式会社Zaim ビジネス事業部 データアナリスト。シンクタンク、データマーケティングサービス、大手量販店チェーン等を経て2022年にZaim入社。数理モデルを利用した購買データからのマーケティング施策立案を長年行い、現職では家計簿データからの消費者インサイト分析に携わっている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40569

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