電通のヘルスケア領域における専門組織「電通ヘルスケアチーム」は、「第16回ウェルネス1万人調査」の結果を公開した。
同調査では、生活者の健康意識や行動からヘルスケアインサイトを把握するため、「幸せ度」や「ウェルビーイング(精神的・身体的・社会的に健康で幸福であること)」に関する認知・理解・意向を確認するものだ。
以下、一部内容を紹介する。
「ウェルビーイング」は約20%が認知、考え方には約60%が共感
まず、ウェルビーイングという言葉の認知度合いを調べた。「内容まで理解している」と回答した人は4.6%、「見聞きしたことがある程度(内容はわからない)」と回答した人は16.2%だった。
性・年代別に見てみると、男女ともに20代が最も認知・理解度(「内容まで理解している」「見聞きしたことがある程度(内容はわからない)」の合計)が高く、60代が最も低い結果となった。
次に「精神的な満足感・幸福感を保つための生活を大事にしたい」という考えにあてはまるかどうかを尋ねた。結果、59.2%が「非常にあてはまる」または「ややあてはまる」と答えた。また、全年代で男性よりも女性のほうが「非常にあてはまる」「ややあてはまる」の割合が高かった。
「幸せ度」は2019年より下降傾向に
続いて、直近1年間の自分の幸せ度を100点満点で自己採点した結果を聞いた。すると全体の平均は57.4点となった。
性・年代別では、男女ともに60代が最も高くなった(60代男性:62.3点、60代女性:65.7点)。さらに、2019年以降「幸せ度」は下降している傾向(2019年:60.6点、2022年:57.4点)が見られた。
最後に、生活者にとって幸せ度の点数アップに必要な項目を調査した。その結果「からだの状態が良好・不調がない(46.9%)」が最も高く、「安定的な収入(43.8%)」「収入の増加(42.5%)」「こころの状態が良好・不調がない(41.3%)」と続いた。
【調査概要】
調査対象エリア:日本全国の20~60代の男女10,000人
調査手法:インターネット調査
調査期間:2022年9月16日(金)~9月18日(日)
調査機関:株式会社電通マクロミルインサイト
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