電通は、Supershipと共同開発した店舗アプリ向けSDK(Software Development Kit)「PROMOTAG(プロモタグ)」の提供を開始した。同ツールは、来店者の購買率を向上させるコンテンツを実装し、流通企業の店舗アプリをデータマーケティングに活用するためのカスタマイズができる。
特徴はまず、アプリの活性化によるユーザー利用の拡大を図れる点だ。スマートフォンを店舗入り口に設置された「非接触タッチセンサー」にかざすとアプリにイベントページが表示される機能や、利用状況に応じたダウンロード・新規会員登録の促進ができる。加えて、アプリ起動の促進や顧客体験を妨げない導線を設計することにより、ユーザーの定着率向上が期待できる。
また、アプリを活用した接客を高度化できる点。個人情報を特定しない形でユーザーの行動データを興味や関心によりクラスター化し、購買(POS)データと連携させることで活用できる。来店時にアプリが起動する導線を設計し、BluetoothやWi-Fiなどとアプリを連動させる環境の構築や、店舗のビーコンを活用し商品棚ごとに異なる情報を的確に発信することも可能だ。
さらに、データを活用した広告事業の収益化も行える点だ。ID指定配信・除外配信などのターゲティング機能を店舗アプリに実装することで、広告・クーポン・アンケートの配信やプッシュ通知などを媒体メニューとして販売できる。また、ユーザー許諾を得てIDを外部メディアの広告配信に活用することも可能となる。
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