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第107号(2024年11月号)
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AI合成音声×TikTok広告でCPI30%改善 LIPSに学ぶ、継続利用ユーザーの新規獲得戦略

 よりインタラクティブな施策としてSNSや動画プラットフォームの動画広告を活用する企業は増えている。一方で、運用のスピード感を保ちながら質の高いクリエイティブを制作することは難しく、改善の打ち手に悩む企業も少なくない。AppBrewが運営するコスメ・美容サービス「LIPS」では、頭打ちになっていた新規ユーザー獲得の突破口として、動画広告のクリエイティブにAI合成音声を活用。その結果、大きな成果が得られたという。その有用性と活用のポイントを担当者に聞いた。

コスメ・美容のクチコミアプリで「継続利用ユーザー」の獲得を目指す

MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに、皆さまのご経歴と現在の業務領域についてお教えください。

一ノ瀬:新卒から広告代理店で、大手ゲームアプリ会社を中心にコンペ、フロント、運用、媒体折衝、クリエイティブディレクションなどを一貫して担当し、その後、今のAppBrewに転職しました。

 現在は、コスメ・美容に特化したSNSアプリ「LIPS」の新規ユーザー獲得施策に関して、デジタルプロモーションやインフルエンサー活用、EC広告などを含め、基本的にすべて見ています。ミッションとしては、アプリの単発的なユーザー獲得だけではなく、「LIPS」を継続して使っていただけるユーザーを獲得していくことになります

株式会社AppBrew プロダクト部マーケティングユニット 一ノ瀬 駆氏
株式会社AppBrew プロダクト部マーケティングユニット 一ノ瀬 駆氏

廣瀬:D2C Rで、ゲーム系のクライアントを中心に、アプリやWebのアカウントプランナーを担当しています。今回LIPSさんに提案させていただいた、TikTok動画広告におけるAI合成音声活用のプロジェクトを含め、クライアントが求めるものや目標に合わせた提案および案件の進行を行っています。

久保:私はD2C Rで、主にデジタル広告のクリエイティブプランニングを行っています。ターゲット・インサイトの分析から、より効果的な表現の掛け合わせを探り、データをもとにPDCAを回しつつ、クリエイティブのブラッシュアップをしていくことが主な業務となっています。

株式会社D2C R 統合プランニング本部 クリエイティブ部 クリエイティブプランナー 久保 文奈氏(左)、同社 廣瀬 〇〇氏(右)、同社 廣瀬 〇〇氏(右)
株式会社D2C R 統合プランニング本部 クリエイティブ部 クリエイティブプランナー 久保 文奈氏(写真左)
同社 第2営業本部 営業1部 廣瀬 桃子氏(写真右)

ショート動画広告への慣れが課題 キーワード「UGC風」とは?

MZ:「LIPS」では、早くからTikTokでの動画広告活用をされてきた印象です。活用されてきた経緯と、課題感を教えてください。

一ノ瀬:「LIPS」というコスメ・美容のプラットフォームアプリは、「なりたい自分を、もっと自由に」をコンセプトに掲げており、自分の年齢やジェンダーを意識せずに利用したいと思えるサービス を目指しています。

 以前の「LIPS」では、10~20代の若い女性をメインターゲットとしており、その当時にメインユーザーの年齢層がマッチしていたTikTokには、いち早く注目しました。

 現在の「LIPS」では前述の通りターゲットを広げており、年齢層が30~40代にも広がってきましたが、最近のTikTokはコンテンツが多様化し、幅広い世代のユーザーに利用されているため、TikTok広告を引き続きメインのプロモーションプラットフォームとして位置付けています。

 弊社が以前行っていた動画広告は、「LIPS」内での投稿の静止画を紙芝居的に何枚か見せるものが主流でした。しかし、2022年の夏あたりから、そういったクリエイティブでは獲得が厳しくなってきたように思います。ユーザーがショート動画に慣れたことで、「動画広告の中身も“動画”でないとダメ」という風に変化してきていると、痛感しています。

廣瀬:一ノ瀬さんも仰るとおり、UGC風がトレンドではないでしょうか。実際にユーザー自身が映っていたり、話していたりする投稿風の動画や、今回LIPSさんも活用された、AI合成音声を使った動画などが具体例に挙げられます。広告感があまり出ない、普段見ているものとのギャップが少ないクリエイティブの方が、当たりやすい傾向にあると思います。

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AI合成音声でユーザーの投稿に広告を馴染ませる

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この記事の著者

釘﨑 彩子(クギサキ アヤコ)

 2019年からマーケティング・広告の専門出版社で編集者として勤務。広報・PR分野を中心に編集業務にあたる。2022年よりフリーランスのライターに。媒体問わず、マーケティング、広報、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/03/20 11:00 https://markezine.jp/article/detail/41365

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