※本記事は、2023年6月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)90号に掲載したものです。
中期未来予測ツール「電通未来曼荼羅2023」
4月27日、電通デジタルと国内電通グループ3社は共同で、2030年までに起こるとされるトレンドをまとめ、未来起点の経営戦略立案や新規事業、サービス開発に活用できる中期未来予測ツール「電通未来曼荼羅2023(以下、未来曼荼羅2023)」を提供開始した。
「電通未来曼荼羅」は、国内電通グループが2010年に開始したもの。トレンドテーマを「人口・世帯」「社会・経済」「科学・技術」「まち・自然」の四つに分類し、それぞれの概要、データ、関連トピック、未来にもたらす変化、重要な視点をまとめている。
未来曼荼羅2023では、時代の変化に合わせて前年度版から21のテーマを追加。「α世代の新しい価値観と教育」「週4日勤務制(週休3日制)の普及」「美容のハイパーパーソナライズ」などを取り上げている。
大規模言語モデルを活用したマーケティングプラットフォーム
アイレップは、ChatGPTを含む大規模言語モデル(以下、LLM)を活用し、デジタルマーケティングを効率化・高度化する新たなプラットフォーム「IREP LLMs PLAYGROUND」の運用を開始した。アイレップではこれまでもLLMの活用を進めてきたが、より一層の利活用を促進するため、同プラットフォームの運用を開始。マーケティングプランニングの分析アシストや、運用型広告のレポーティング分析に同プラットフォームを活用している。
「LINEヤフー」の商号発表
Zホールディングスは4月28日にLINE、ヤフーと合併後の商号を「LINEヤフー」にすると発表した。2023年10月1日付けで新社名となる。合併の目的については「今後、よりプロダクトファーストの組織体制とし、経営統合によるシナジーの拡大を加速させるため」「2023年度以降の持続的な利益成長のため」「未来創造に向けた投資原資を得るため」としている。
ChatGPTのAPIを統合したBoxの新機能
クラウド型のコンテンツ管理プラットフォームを提供するBoxは、ChatGPTのAPIを統合した新機能「BoxAI」を発表した。同機能は、格納されているデータ内の情報検索や、コンテンツ作成を支援するもの。ユーザーはドキュメントに関する質問をしたり、スプレッドシートから重要な情報を引き出したり、プレゼンテーションを要約したりすることができる。
また、ドキュメント作成ツール「BoxNotes」上で、格納されている情報を基にしたコンテンツの作成も支援。ニュースレターやブログ記事の原稿をはじめ、キャッチコピー、キャプション、アジェンダ、マニュアル、報告書の効率的な作成を実現する。なお、同機能は今後Boxの製品群全体に組み込まれる予定だ。
ヤフーのデータクリーンルーム
ヤフーはトレジャーデータと連携し、データクリーンルーム「Yahoo! Data Xross(ヤフーデータクロス)」の提供を開始した。同サービスでは、トレジャーデータの顧客データ活用サービス「Treasure Data CDP」内に格納された、デジタル広告・メール配信・アプリプッシュ通知の履歴などを、ヤフーが保有する購買意向・興味関心などのデータを用いて分析可能にする。分析結果は統計データとして扱われるため、利用企業は個人を特定することなく閲覧できる。