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TikTokのトレンドから学ぶ、縦型動画の攻略法

TikTok広告のクリエイティブに必要なのはUGC風!広告制作における5つのポイント


 昨今注目を浴びている「縦型動画」の現在と展望についてお届けする本連載。TikTokをはじめとし、数多くの縦型動画を活用したマーケティングを支援するオプトが、TikTokのトレンドをもとに、TikTok広告の分析や制作方法などに関してお伝えします。今回は、TikTokで流行しているフォーマットをもとに、クリエイティブ作りのヒントを探ります。

TikTokで流行している投稿の特徴とは?

 本連載の第1回では、「ユーザーから好かれる広告」を制作するための前提知識について、TikTokの基本情報を踏まえてお伝えしました。本連載の第2回では、「TikTokで流行しているフォーマット」について、トレンド情報を交えてお伝えします。

※本記事で使用する「広告」は、SNSや動画プラットフォーム上で配信されている広告を指し、「クリエイティブ」はその広告に使用されている動画/静止画・文字・エフェクトなど、広告を構成する各要素と定義しています。

 第1回の記事では、UGC(一般ユーザーが投稿する動画)と広告の境界を感じることのないクリエイティブが、ユーザーにより好かれやすい広告の特徴の1つという話をしました。

 時代のトレンドは、人々の興味関心の変化と密接に結びついており、その移り変わりは激しさを増しています。そのため、広告を制作する際にも、最新のクリエイティブや、ユーザーが共感する表現をキャッチアップしておく必要があります。

 今、TikTokはトレンドを生み出しやすいSNSの1つであり、プラットフォーム上の動画には時代のエンターテインメントの最先端が集結しています。

 ここで、2023年のトレンドを振り返ってみましょう。

【TikTokトレンド大賞2023 の受賞作品(一部抜粋)】

引用元:「TikTokトレンド大賞2023」大賞は「ストリートスナップ」に決定!特別賞は「バスケ日本代表」が受賞!

・大賞「ストリートスナップ」

 └綺麗な人写真を撮影。様々な人々の魅力を引き立てて撮影するだけでなく、異なる視点や感性を共有するコミュニケーション手段の1つとして注目を集めた。

・特別賞「バスケ日本代表」

 └「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でアジア1位となり、来年のパリオリンピック出場を決めた。TikTokに投稿される代表選手たちの魅力的なコンテンツがファンに感動と興奮をもたらし、スポーツ愛好者を魅了しました。

・ハッシュタグ部門「なぁぜなぁぜ」

 └フォーマットに沿って身近な疑問や不満をTikTok動画で共有する新しいコミュニケーション形式。

 ※出典元:TikTokトレンド大賞2023

 また、TikTokトレンド大賞に入らなかったものの、他にもUGC投稿から、様々なトレンドが生み出されています。

 直近では、以下のような見せ方がトレンドとなっていました。

【UGC投稿のトレンド例】

1.X(Twitter)引用風 

2.LINE通知風 

3.まとめ投稿風

UGC投稿からクリエイティブのヒントを得る

 今紹介したUGC投稿のトレンド例は、トレンド大賞のような動画とまったく異なり、クライアントの発信したい商材を表現するための、相性の良い動画構成(クリエイティブフォーマット)になります。

 ここで、脱毛サロンの案件を例として、クリエイティブのフォーマットの違いによるユーザーへの伝わり方の違いを見てみましょう。図1は、必要な情報を画像・テキストで表現した広告クリエイティブのイメージです。一方、図2は、先ほど紹介したUGC投稿トレンド「X引用風」のフォーマットを取り入れた広告クリエイティブのイメージです。

 図1と図2では、扱っている内容そのものは同じ脱毛広告ではありますが、図2はよりユーザーに受け入れられやすいとされているUGC投稿風のクリエイティブになっています。

 UGC風のクリエイティブを採用することによって、視聴ユーザーの一般的な広告に対する嫌悪感を軽減し、広告がすぐにスワイプされることを防ぎ、結果、ユーザーに届けたい情報を伝えられる可能性が高まります。

 TikTok上では様々なコンテンツがありふれており、かつその移り変わりが激しいことから、トレンドの変化も顕著に表れます。ユーザーも様々な「クリエイティブのフォーマット」を視聴し、自身のコンテンツに取り入れることがあります。

 広告制作においても、たとえば冒頭や動画内の注目ポイントなど、ユーザーが用いるコンテンツの見せ方を取り入れることで、視聴者に受け入れられやすいクリエイティブ制作につながることが考えられます。

 ユーザーから生み出される「クリエイティブのフォーマット」の多様性とトレンドの変遷は、広告においても新たなアプローチや創造性を生み出す可能性を秘めています。

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この記事の著者

渡邊 呂笑(ワタナベ ロエ)

 1998年生まれ。早稲田大学国際教養学部を卒業後、2020年にオプトへ入社。入社後はアフィリエイト領域にて金融案件を中心にメディア様向き合いを担当。2022年からはTikTok, Facebook/Instagramのプラットフォーム担当となり、社内に対してプロダクトなどの導入推進に従事。TikTok促進の一環で...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

瀬戸口 諒(セトグチ リョウ)

 1997年生まれ。大学卒業後、2020年にオプトへ入社。学生時代にSNSマーケティングに興味を持ち、入社後はSNS領域にて食品、飲料など様々な企業アカウントの運用を担当。2022年からは、TikTok促進の一環でTikTokクリエイティブアナリストも務めており、クリエイティブ案・事例創出に注力している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/26 18:32 https://markezine.jp/article/detail/45093

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