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TikTokのトレンドから学ぶ、縦型動画の攻略法

TikTok広告のクリエイティブ制作で進むAI活用【現状可能なことをわかりやすく解説】

 昨今注目を浴びている「縦型動画」の現在と展望についてお届けする本連載。TikTokをはじめとし、数多くの縦型動画を活用したマーケティングを支援するオプトが、TikTokのトレンドをもとに、TikTok広告の分析や制作方法などに関してお伝えします。本連載の最終回となる本稿では、過去3回でお伝えしてきたUGC風クリエイティブのトレンドや制作方法を踏まえて、今私たちが考えるTikTokクリエイティブの展望をお伝えします。

クリエイティブ制作におけるAIの必要性

※本記事で使用する「広告」はSNSや動画プラットフォーム上で配信されている広告を指し、「クリエイティブ」はその広告に使用されている動画/静止画・文字・エフェクトなど、広告を構成する各要素と定義しています。

※本記事内容は、公開情報をもとにオプトがまとめた見解であり、TikTokの公式見解に変わるものではありません。

 第1回から第3回までの連載では、TikTokの広告クリエイティブ制作について以下のポイントをお伝えしました。

第1回:TikTokユーザーに好かれる広告クリエイティブとは、おすすめフィードを視聴しているユーザーがオーガニック動画と広告の境界を感じることないUGC風クリエイティブである

第2回:UGC風クリエイティブ制作において、UGCフォーマットの選び方が重要である

第3回:UGC風クリエイティブ制作において、UGCフォーマットを使ってその商材で訴求したいことやユーザーインサイトを表現することが重要である

 これらはすべて人の手によるクリエイティブの制作が必要不可欠です。TikTokのおすすめフィードから広告にも転用できそうなUGCフォーマットを探し、訴求したいサービスに内容を置き換えた素材を用意するという一連のフローをすべて人力で行う必要があります。

 しかし、TikTok広告において多数のクリエイティブを一度に制作し、ユーザーが受け入れやすいクリエイティブを見つけ、さらに新規のクリエイティブを作り出していくというサイクルを回すためには、今後は人の手だけでは限界があると考えます。

 将来的には、広告クリエイティブ制作の一部のフローにおいて、AIに頼るべきところも出てくると筆者は考えています。

TikTokのオーガニック動画におけるAI活用の現状

 2022年に対話型AIサービスのChatGPTが登場して日本国内でも話題になりましたが、AIを使ってアイデアのヒントを得たり、文章の作成や要約をしたり、画像を生成したりなど徐々に世の中にAI活用が浸透してきました。

 TikTokでもこの傾向が見られています。まずはTikTok上のオーガニック動画におけるAI利用の現状について見てみましょう。

 皆さんはAIGCという言葉をご存じでしょうか? 「AIGC=AI Generated Contents」、つまりAIで生成された動画コンテンツという意味です。TikTokでも以下のような定義付けがされています。

 AI生成コンテンツ(AIGC)とは、人工知能によって生成または修正された画像、動画、音声など(人工的な視覚要素、動画、楽曲を含む)であり、特定の芸術様式(絵画、マンガ、アニメなど)で作成された、人物のリアルな画像や描写である場合があります。(出典:TikTokヘルプセンター内「AI生成コンテンツについて」より

 AI生成コンテンツの例としては、以下のようなものが挙げられます。

・実在の人物が話している様子が表示される動画で、その人物の画像、声、言葉がAIによって変更または修正されている

・実際に発生した場面や出来事を取り上げた動画または画像で、その場面や出来事がAIによって変更または修正されている

・実在または架空の人物、場所、出来事が表示される、完全にAIが生成した動画または画像

 次のページでは、TikTok上で現状行われているAIGCに関するアップデート、マーケターの皆さんが活用できる機能について紹介します。

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この記事の著者

渡邊 呂笑(ワタナベ ロエ)

 1998年生まれ。早稲田大学国際教養学部を卒業後、2020年にオプトへ入社。入社後はアフィリエイト領域にて金融案件を中心にメディア様向き合いを担当。2022年からはTikTok, Facebook/Instagramのプラットフォーム担当となり、社内に対してプロダクトなどの導入推進に従事。TikTok促進の一環で...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

瀬戸口 諒(セトグチ リョウ)

 1997年生まれ。大学卒業後、2020年にオプトへ入社。学生時代にSNSマーケティングに興味を持ち、入社後はSNS領域にて食品、飲料など様々な企業アカウントの運用を担当。2022年からは、TikTok促進の一環でTikTokクリエイティブアナリストも務めており、クリエイティブ案・事例創出に注力している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/04/11 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48868

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