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MarkeZine Day 2024 Spring

1年間で登録者50万人超増加!ディップに学ぶ、Z世代のファン化を促進させるSNS戦略


 企業でもSNSマーケティングが盛んになっているが、自社のSNS運用というとまだまだ活用しきれていない企業も少なくない。こうした中、人材サービス事業を手がけるディップ株式会社は、各種SNSの効果を最大限活用。SNSコンテンツマーケティングを通じて、わずか1年でZ世代を中心に登録者を50万人以上増加させたという。MarkeZine Day 2024 Springでは、SNSを活用しZ世代をファン化させるための具体的な考え方と手法について同社の寄藤氏にうかがった。

取り組み強化1年で、SNS登録者数50万人増!

 「バイトル」や「はたらこねっと」などの人材サービスをしているディップは、「夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」というフィロソフィーのもと、様々な施策やプロジェクトを推進している。タレントやインフルエンサーを起用したテレビCMを打つ一方で、自社でも各種SNSを立ち上げた。

 2023年3月からはTikTokを開始し、一層SNSコンテンツマーケティングに注力。現在は56万人(※1)を超えるファンコミュニティーを作っている。

 SNSコンテンツマーケティングは、主に2媒体に注力。登録者18万人(※1)超えのYouTubeチャンネル「ぼくらの凸げき日記powered by dip」は、様々な職種で働いている仕事の様子や、その道一筋の職人に密着した動画が人気だ。TikTok「バイトル会社員の日常」はフォロワー数38万人(※1)超えで、ディップの社員による仕事体験の動画が人気となっている。

 取り組みを強化してから1年で登録者数50万人(※1)増、再生回数2億回(※1)突破と、昨今の企業SNSではトップレベルの伸びを見せるディップのSNSだが、「立ち上げ期にあたる4・5月は非常に伸び悩んだ」と同社の寄藤氏は話した。具体的にどのような点がボトルネックとなったのだろうか。

(※1)2022年7月6日~2024年5月10日までの実績。登録者数は、YouTubeでは登録者数・TikTokはフォロワー数を合算。視聴回数は、YouTube・TikTokの視聴回数を合算。

広告に苦手意識を持つZ世代にどう届けるか

 セッションの冒頭で寄藤氏は、SNSコンテンツマーケティングに力を入れた背景について「3つの課題があった」と話した。

ディップ株式会社 マーケティング統括部 ソーシャルメディア課 課長 寄藤紀子氏
ディップ株式会社 マーケティング統括部 ブランド戦略部ソーシャルメディア課 課長 寄藤紀子氏

 まず、バイトルのコアターゲットである若年層が、広告色の強さに対しての苦手意識があったことだ。したがってターゲットに合わせて、より親近感と共感を持った内容、話者、伝え方に改善する必要があった。

 次に、業界特有の問題である差別化のしづらさがあった。求人サービス自体が、競合との差別化がつけづらく、併用率の高いサービスのため、「○○のサービスだから使おう」という指名使いがあまりないことだ。

 最後に挙げたのが、クライアント企業のSNS活用ニーズだ。同社のクライアント企業ではSNS活用ニーズはあるものの、リソース・ノウハウのハードルで効果的に活用しきれていないケースも少なくなかった。

「これら3つの課題を解消するためには、SNSコンテンツマーケティングに力を入れることで、Z世代と積極的にコミュニケーションできる“場”を作り、タッチポイントを創出すること。これがプロジェクトの発端となりました」(寄藤氏)

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この記事の著者

西原 小晴(ニシハラ コハル)

 京都府立大学農学部出身。前職は大手印刷会社にて化学物質管理のシステム開発&管理者。退職後、化学・建設・環境法規制などの知識を活かして大手企業のライティングを行う。現在はリードナーチャリング、セールスライティングをメインとするマーケターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/05/23 09:42 https://markezine.jp/article/detail/45224

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