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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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スポーツ×デジタルマーケティングの現在位置を探る

プロスポーツでなくても成果は出る!ケイナンクリーン×付知FCに学ぶ、事業に貢献するスポンサーシップ

付知をサーキュラーエコノミーで最先端の街に

平地:セールスや企業の認知・ブランディング、採用まで幅広いところで結果につながっているのは素晴らしいです。最後に今後はどういった取り組みにしていきたいか教えてください。

小南:今回のスポンサーアクティベーションを通じて付知という町が変わっていっているのを感じています。今後も廃食用油を回収してサーキュラーエコノミーを実現する取り組みを続けて、日本一サーキュラーエコノミーな街を目指していきたいと思っています。

 また、実は取り組み以降サッカークラブの成績も上がっているんです。選手の日々の努力もありますが、スポンサーアクティベーションを通じて人とのつながりが増え、以前よりも責任感を持ってプレイできるようになっています。

 選手のみんなには、サッカーだけ頑張る選手になってほしくないと思っていて、今回のような取り組みは今後も継続していきたいですし、それがクラブのブランド力につながればと思っています。

近江:今回、廃食用油を回収するためには人の気持ちを動かさないといけないと痛感しました。付知フットボールクラブの取り組みで集まった廃食用油の量は、全国的に見ても多くなっています。これはテレビで露出するなど幅広い方にリーチするだけではできません。

 今後も付知フットボールクラブとの取り組みを続け、付知町をサーキュラーエコノミーの最先端を行く町にしたいです。

平地:お話しありがとうございました。付知ならサーキュラーエコノミーのリーディングタウンになれると思います。今回のアクティベーションについては、ある種まちクラブという地元に強く根付いている存在だからこそ実現でき、ここまでの反響につながったと感じました。

 何より、両者で考え抜かれた取り組みが実行でき、それが継続していることが素晴らしいです。きっと、子どもたちやその親御さんも含め、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルについて楽しく学びながら体験できたから継続につながったのではないでしょうか。

 スポーツクラブの公共性が企業の取り組みをブーストし、SDGsに対する地域の感覚を変えていく。かつ、その取り組みは企業の利益にもしっかりつながっている。他のエリアより廃食用油の回収量が多いのは、スポーツの持つ熱量が起因してるのだと思います。まさに、社会性と収益性をあわせ持つスポーツの強みを大いに活かせた取り組みでした。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/08/06 07:30 https://markezine.jp/article/detail/45512

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