ハースト婦人画報社は、自社のメディア読者やEコマース会員の女性を対象に、高額消費の実態と動機に関する意識調査を実施した。
同調査では「直近1年以内に1度に100万円を超える支出・購入の意思を決定したか」の設問において、女性回答者の項目や頻度、金額などでセグメントし「ラグジュアリー消費者」と定義した。
ラグジュアリー消費者は多彩な幸福へのニーズが強い
まず「あなたにとって人生を豊かにする消費とは」を尋ねると、ラグジュアリー消費者からは自己表現・向上心や社会的ステータスの実現・美と健康の追求・日常からの離脱への欲求などに由来する回答が挙げられた。特に「食事」は「家族」「友人」と「美味しい」の結びつきが強くなった。
ラグジュアリー消費者が大きな支出を決める際、重視することは?
次に、100万円以上の高額消費を決定する際に重視したことを自由回答でラグジュアリー消費者に尋ねると、「価値」「デザイン」「品質」など合理的な理由が多く、同時に「ときめく」「好み」「心」などの情緒的な理由も多種類見られた。
また、1年以内にラグジュアリー消費者が100万円以上の支出をした回数をカテゴリー別でランキング化。「ファッション・ジュエリー」では1,128回、「旅行」では794回、「美容関連」では349回となり、他にも「株・投資」「子どもの教育関係」「自動車」「家具」などの項目での支出が見られた。
「美容」「ファッション・ジュエリー」「旅行」クラスタの傾向は?
続いて、ラグジュアリー消費者の消費傾向の中で「美容」「ファッション・ジュエリー」「旅行」の3カテゴリーをクラスタリング化。
「美容クラスタ」は美容関連への支出が他クラスタより高く、美容、美容関連(表:化粧品・美容エステサロン・美容クリニック)に月平均約22万円を使っていると回答。その他の各項目でもバランスよく高い支出額となった。
「ファッション・ジュエリークラスタ」は約56%がファッションやジュエリーは「担当者(特定の店員や外商など)を通じて購入する」と回答した。また約58%が「ファッションやジュエリーで自己表現する機会が多い」と答えた。
「旅行クラスタ」は、美容やファッションの支出は他のクラスタより抑えめに。一方で海外旅行の予算は年額約188万円と突出していた。旅行クラスタの約56%が「長期で滞在し自己再生の時間としたい」と回答しており、他クラスタよりも長期滞在を好む。さらに「旅行先では極力何もしないで過ごしたい」という設問に対し約53%が「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」と答えた。
【調査概要】
調査方法:自社調査(Webアンケート)
調査対象:(1)ハーストID※登録者「BEAUTY」「FASHION」「ACCESSORY」 「TRAVEL」興味関心者(2)「Richesse」「婦人画報」「25ans」「Harper‘s BAZAAR」定期購読者
サンプルサイズ:4,740s回収(女性3,360s回収)
調査期間:2024年2月19日(月)~2月25日(日)
※ハースト婦人画報社のメディア読者、Eコマース利用者などの会員組織
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