ANA XがTTCXで制作した動画のポイントを解説
――クリエイティブの制作や配信はどのようにして進めていったのでしょうか?
松田:今回はUGC感を出すべく、クリエイターさんを起用した動画を作るNet New Standardというメニューを活用しました。様々なクリエイターさんの候補をいただき、そこから弊社にマッチしそうな方にお願いさせていただきました。
航空会社として「安心安全」で「上質なイメージ」も重視しているため、様々な選択肢からクリエイターさんを選べることは大変ありがたかったです。
――今回制作に協力いただいたクリエイターについて教えてください。
中村:今回は2人の方向性の異なるクリエイターさんにクリエイティブ制作をお願いしました。
1人目は「たける」さんというスマホ活用術などの動画をアップされている方で、「日常において電車などで移動するだけでマイルが貯まる」というANA Pocketの特徴を強く訴求してくださっていました。場面場面で背景を変えていただいたことで、動画を視聴したユーザーに対して、使用イメージが想起されやすいクリエイティブになっていたと感じます。
2人目は、「わたしのライフハック」さんです。女性の視点から、旅行を切り口にしたクリエイティブを制作いただきました。「旅行では移動距離が長くなるため、それに応じたポイントが貯まる」というメッセージを伝えてくださり、ANAらしさも取り入れていただいた素敵なクリエイティブでした。
どちらの方もANA Pocketの魅力を異なる切り口で訴求してくださり、ユーザーに「おもしろい」と感じていただける内容で、ANA Pocketに興味を持つきっかけとなるクリエイティブに仕上がっていました。
実施前と比較しCPAは40%減、全プラットフォームのCPA低下にも貢献
――今回のTTCXの活用で得られた成果について教えてください。
太田:既存の配信から、設定をほぼ変えていないにも関わらず、TTCXを活用して制作いただいた動画を広告に追加した直後から、目に見えてパフォーマンスが向上しました。
特にCPAは変更前から40%低減させることができ、また既存のクリエイティブより再生完了数も増加しています。
中村:新規ユーザーの獲得はもちろんですが、認知施策としても非常に効果的だったと思います。幅広いTikTokユーザーにリーチすることができ、広告からの流入だけではなく、指名検索数の増加などの効果にも寄与していると感じます。
今回TTCXを活用したことで、これまでオウンドメディアなどを通じて獲得できていたANA Pocketの顧客層とは、異なるユーザーの獲得につながったと考えています。
さらに今回の施策でインストールにつながったユーザーは、わかりやすくアプリの特性を表現している動画を見て理解してくださっているのか、他プラットフォームに比べてアプリの使用継続率が高いというデータも出ています。
松田:広告のインプレッション数も高いため、すぐCVにつながらなくても、またどこかのタイミングで「ダウンロードしてみよう」となる、いわゆる「間接CV」にも貢献していると考えています。実際、広告配信期間中のオーガニックでのインストール数も増加しています。
太田:TTCXの導入背景である課題は解消されたため、TikTok広告の予算は以前よりも増加しています。デジタル広告全体のCPAも20%低下しており、その結果をけん引しているのがTikTok広告です。