手軽さを訴求軸にした統合コミュニケーション
――まず、WiMAX +5Gのサービス概要について教えてください。
草野:UQ WiMAXはインターネット通信サービスで、「WiMAX +5G」というブランド名でホームルーターとモバイルルーターを展開しています。
ホームルーターは、通常インターネット契約をすると必要な回線工事は不要で、ルーターのコンセントをさすだけでWi-Fiの利用を開始することができます。モバイルルーターも電源を入れるだけでWi-Fiを利用できるようになります。どちらも接続の手軽さが大きな特徴です。
ターゲットは引越しの多い単身世帯や、様々な場所でインターネットを利用したいと感じるビジネスマン、学生などになります。また、商戦期は引越しが多くなる2月から4月で、その時期にはテレビCMを中心に、デジタルの動画広告やバナー広告、リスティング広告を活用し、フルファネルでコミュニケーションを行っています。

田村:テレビCMをはじめとした各種クリエイティブでは、認知度の高いタレントを起用し、コンセントをさすだけで即日開通できる点を大きく訴求しています。
若年層の名称認知率の低さをショートドラマで解決
――接続の手軽さを訴求するため、様々な媒体を駆使したコミュニケーションを行っているとのことですが、TikTokでショートドラマを活用した施策を行ったと聞いています。それはなぜでしょうか。
草野:WiMAX +5Gは長年、名称認知率が低いという課題を抱えていました。特に20代の名称認知率が低く、彼らとコミュニケーションできる接点として最初に浮かんできたのがTikTokでした。
そして、より高い成果を実現するために、TikTokでも人気コンテンツとなっているショートドラマを組み合わせた施策を実施することに決めました。
――今回のパートナーであるstudio15の吉田さんにうかがいます。TikTokの活用に関して、どのようなご提案を行ったのでしょうか。
吉田:今回、提案したのはショートドラマにクリエイターによるタイアップ動画の施策を掛け合わせた企画です。
弊社はショート動画の制作に強みを持っていますが、インフルエンサーやクリエイター事務所の機能も保有しています。ショートドラマとクリエイタータイアップをかけ合わせることで、ショートドラマだけでは獲得できないリーチを獲得できるとともに、商品理解まで促すことができると考えたためです。
