2035年までのトレンドをまとめた未来予測ツール
電通と国内電通グループ5社は共同で、2035年までに起こり得るトレンドをまとめた中期未来予測ツール「電通未来曼荼羅2025」の提供を開始した。
同ツールは、「人口・世帯」「社会・経済」「科学・技術」「まち・自然」の4カテゴリー全72のトレンドテーマを網羅的に分類し、それぞれの概要とデータ、関連トピック、それらが未来にもたらす変化や重要になる視点をまとめたもの。未来起点の経営戦略や新規事業の立案、サービス開発などに活用できる。また、同ツールを用いたコンサルティングサービスも行っている。
今回は前年度版から27のトレンドテーマを刷新し、全72のトレンドテーマをそれぞれアップデートした。
AIによるクリエイティブ生成システムを開発
KDDIとSupership、Recursiveは、生成AIを活用した広告クリエイティブ生成システムを共同開発した。
同システムは、ブランドガイドラインや「au VISUAL IDENTITY」に準拠した広告クリエイティブを半自動で生成する。
過去の広告配信実績データに基づき、生成されたバナーの広告効果を媒体ごとに予測するモデルを搭載。数十種のクリエイティブ案から自動で良質なクリエイティブ案を選別して、利用者に提示することが可能だ。今後、法人向けサービスとしての提供も検討している。
2024年にユーザーに支持されたアプリを発表
フラーは、同社が提供するアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積したデータを基に、ユーザーに支持されたアプリを選定する「App Ape Award2024」を発表した。
「大賞」を受賞したのは、語学アプリの「Duolingo」。MAUの増加率とレビューが最も高く評価された。また生成AIを効果的に活用している点やヘビーユーザー率、アクティブ率の高さも評価につながった。
AIを活用したX広告の運用ツール
サイバーエージェントはインターネット広告事業において「KWBooster AI」を開発し、運用を開始した。同ツールは、X広告への自動入稿ツール「Keywords Booster」に新機能を追加した、X広告の運用ツールだ。
具体的なアップデートとしては、X上で話題のトレンドキーワードをリアルタイムで取得し、キーワード振り分けをAIにて実行できるようになった。その後の入稿から効果の悪いキーワードの停止まで、システムによる完全自動での実施が可能となり、広告主企業との関連度が高いジャンルに絞ってキーワードを自動入稿できる。
「生活者の声データ」を生成AIで分析
博報堂は、生成AIを活用して顧客の声(VoC)を可視化・分析するコンサルティングサービス「DATA GEAR Voice Analysis」の提供を開始した。
同サービスは、企業が保有するアンケート、チャットログ、カスタマーサポートの記録、口コミデータなど「生活者の声データ」を分析し、インサイトを発見・提供する。
また、各業界や企業特有のマーケティングロジックを生成AIに組み込み、個別企業に適したインサイトを提供する。
さらに、企業が自社で生成AIを用いた生活者の声データを分析・活用するための体制構築も支援する。
