Shopifyの日本法人であるShopify Japanは、AI搭載のコマースアシスタント「Sidekick(サイドキック)」においてアップデートを発表した。
Sidekickはコマースに特化して設計されたAIアシスタントだ。事業者のストア運営状況やニーズに対し、会話を通じてサポートを提供する。
同アップデートでは、マルチステップ推論機能の強化や画像生成機能の統合を実施。これにより、事業者が達成したい意図を伝えることでShopifyのAIが最適な方法を特定し実行する「宣言型コマース(Declarative Commerce)」の実現を目指す。
今回のアップデートで追加された機能は以下の通り。
高度な推論機能:
ビジネス課題の根本原因を特定し、予防策とマルチステップのソリューションを提案。売り上げが低下した場合、在庫状況・マーケティング施策・顧客行動パターンを分析し原因を特定して、具体的な改善策を提示可能となる。
マルチソース分析:
売り上げデータ・在庫情報・顧客プロフィールなどを同時に分析し、包括的なインサイトを提供。
セグメンテーション機能の強化:
ターゲットごとに高精度な施策実行を支援。
自己学習型レスポンス:
AIが対話のコンテキストから学び、やり取りを重ねるごとに回答の精度と関連性を向上させる。
画像生成機能の統合:
Sidekick上で商品画像を直接作成できる。
なお、これらの機能はShopifyのAI活用ツール群の一環として、すべてのShopify事業者へ提供開始。また、Shopify管理画面に対応する全20言語(日本語を含む)でSidekickを利用することが可能となった。
【関連記事】
・Shopify、アプリ「Shop」で国ごとのブランド検索機能を発表 ユーザーと近い地域の商品も表示
・年末商戦、食べ物・飲み物ジャンルが人気/44%の消費者が価格比較ツールを利用【Shopify調査】
・ShopifyとRobloxが連携、メタバース上で物理的な商品の販売が可能に
・Shopify Japan、エンターテインメント企業向けプログラムを開始 コマース起点でDXを支援
・Shopify、支払いページのシンプル化やNFTトークン配布機能などの新機能・アップデートを発表