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国内電通グループ、AIネイティブ化を加速する独自のAI戦略「AI For Growth 2.0」発表

 国内電通グループの4社(イグニション・ポイント、電通、電通デジタル、電通総研)は、“人間の知(=Intelligence)”と“AIの知”を掛け合わせて顧客や社会の成長に貢献する独自のAI戦略、「AI For Growth」を刷新。「AI For Growth 2.0」を発表した。

 「AI For Growth 2.0」では、独自のAIアセット(大規模調査データや社内の専門人財知見など)とAI技術を融合させた「AIモデル」の深化により、マーケティング手法に革新をもたらし、その全工程をAIエージェントがサポートするマーケティング領域の「AIネイティブ化」を目指す。

「AI For Growth」国内電通グループAI戦略図
「AI For Growth」国内電通グループAI戦略図

 電通グループでは、AI人財育成の一環として、国内グループ39社の従業員1114人(2024年11月25日時点)が、AI・ディープラーニングの活用リテラシー習得のために「ジェネラリスト検定(G検定)」資格を取得し、社内業務の効率化や提供サービスの高度化を推進している。

 今回、「AI For Growth 2.0」のもと、新たに1億人規模のAIペルソナを仮想的に再現する「People Model」を開発。また、社内の専門人財(クリエイター、プランナーなど)の知見やアイデア、思考法などを学習させた「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」についても、その機能を拡充し、ビジュアルアイデアの生成を可能とした。概要は次のとおり。

People Model

 電通が独自構築している大規模調査データを、Large Language Model(大規模言語モデル、LLM)を活用してファインチューニングすることで、1億人規模の高解像度なペルソナを仮想再現するAIモデル。従来とは異なり、多人数・多層のペルソナ群を定義できるため、時間の制約を受けずに、学習データのない未知の質問に対するアンケート調査やマーケットシミュレーションの実施を可能とする。

「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」におけるビジュアルアイデア生成機能

 2024年8月に発表したAI広告コピー生成ツール「AICO2」に続く第2弾として、東京大学AIセンターとの共同研究結果をもとに、「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」の機能を拡充。社内の専門人財(クリエイター、プランナーなど)の発想プロセスを学習したAIが、高度なビジュアルアイデアの生成を実現した。

 上記2つの独自AIモデルの構築に加え、電通の「AIQQQ FLASH」「AIQQQ TALK」、電通デジタルの「∞AI」、両社の「AICO2」などのAIアプリケーション群とデータの連携を図ることで、ユーザーとの対話を通じて自律的に最適な答えを導き出す「統合マーケティングAIエージェント」の開発にも取り組んでいる。このAIエージェントは、電通グループ内での活用にとどまらず、今後は顧客向けにも提供していく予定だ。

マーケティング全工程における「AIネイティブ化」イメージ図(タップで画像拡大)
マーケティング全工程における「AIネイティブ化」イメージ図(タップで画像拡大)

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2025/05/20 15:00 https://markezine.jp/article/detail/49116

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