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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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海の向こうから学ぼう!大山忍のニッポンマーケター応援宣言

年間数千万収入のアフィリエイターはなぜ生まれたのか?
“Kaizen”ニッポンがアメリカから学ぶべきこと


ビジネスを支援するビジネスが急速に台頭する環境

 ECビジネスにおいて最も重要な施策のひとつに、サイト訪問者への商品リーチ、すなわち、いかに購入意欲を持ち合わせているユーザーに対して手間をかけずに商品へ辿りつかせるのか、があります。

 そこで威力を発揮するのが、サイト内検索です。サイト内検索をECサイトに取り入れるには、今までであれば検索用データベースをもとに、自社で開発をする必要がありましたが、最近では検索結果の商品のディスプレイ方法から、商品を絞り込むカテゴリまで、簡単に最適化できるSaaSモデルのサービスが提供されています。

 また、欲しい商品のページにたどり着いたとしても、購入という行動を起こさなければ売り上げにはつながりません。そこで、ユーザーの購入という最後の意思決定に大きく影響があるとして注目されているのが、ユーザーによる商品のランキングや、商品レビューです。このランキング・商品レビューの機能も、自社で開発することなくすぐに利用可能なサービスが提供されています。

 ユーザーのサイト内の行動を理解することは、販売機会を逃さないという点で重要になりますが、そこで活躍するのがウェブ解析です。

 今日、いろいろなタイプのウェブ解析ツールが提供されているなかで、Google Analyticsの登場以来、無料でページにスクリプトを貼り付けるだけで手軽に始められるタグ埋め込み型が広く普及しましたが、この手法で気になるのが、きちんとすべてのページに正しくタグが挿入されたかどうかという点です。タグの貼り忘れがあれば、そのページの情報は取得できません。そこで、今度は、タグの導入状況や、リンク切れなどをチェックする、診断ツールが役に立つことになります。

 このように、米国ではECのビジネスひとつをとっても、そのビジネスを構成し、運用サポートする付加価値ビジネスがいくつも台頭し、大規模な開発部隊を抱えない企業でさえオンラインビジネスを加速度的に成長させる要因となっているのが垣間見れます。

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“Kaizen”は日本人の大きな強み

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/07/03 10:37 https://markezine.jp/article/detail/6191

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