IPアドレスとは
今回紹介するのは「IPアドレス」です。IPアドレスとは、以下のようなものです。
10.34.215.8
192.168.0.15
221.186.146.26
多少数字が違っていても、このように4つの数字がピリオドでつながったもの、これがIPアドレスです。IPアドレスという言葉をはじめて知った、もしくは名前は聞いたことがあるけれど、それがいったい何なのかわからない、といった方でも、このような数字の羅列をどこかで見たことはないでしょうか? パソコンのインターネットの設定などで見かける機会が多いはずでし、アクセス解析のレポートにも登場しています。
IPアドレスはインターネットのなかで、特定のコンピュータを表す「住所」です。「アドレス」という言葉が使われていることからもそれがわかります。ちなみにIPとは「インターネット・プロトコル」の略で、インターネットなどのネットワークを通じてコンピュータ同士が接続を行うために基本的なルールです。
たとえばこれを電話にたとえると、電話会社などが決めたルールに基づいて電話番号が決められ、それによって特定の電話機が識別されて、電話をかけられるのと同じように、インターネットの世界ではIPというルールによってIPアドレスが決められ、それによってコンピュータ同士が通信をできるということになります(図1)。
また、IPアドレスは「0~255」までの数字を4つ、つなげたものとしてあらわされます。インターネットを経由して、Webサーバにアクセスする場合、当然IPアドレスは必須です。インターネットを経由して情報をやり取りする場合には、必ず相手のIPアドレスを知っている必要があるからです。IPアドレスをわかっているからこそ、パソコンからWebサーバに接続することができ、Webサーバは送られてきたリクエストに応じてデータを返すことができるのです(図2)。
したがって、Webサーバはすべてのアクセスのアクセス元をきちんと知ることができます。前回、アクセス解析で用いられる情報の多くは必須ではなく、送られてこないこともある、という話をしました。しかしIPアドレスだけは、アクセスに必須の情報であり、必ず送られてくるのです。