ゲームの世界に出てくる看板やポスターに、本物の広告を表示する「ゲーム内広告(In-Game Advertising)の動きが加速している。ゲーム内広告を世界的に展開しているIGA Worldwide(以下、IGA)が、ゲーム内広告用プラットフォーム「Radial 2.0」をリリースしたことを、Clickz、Game Daily BIZなどのメディアサイトが、1月16日に伝えた。
「Radial 2.0」は、Webで広告枠の申し込みを受け付けたり、広告に対する反応を測定できるレポート機能など、多様な機能を備えた広告プラットフォーム。さらに技術面では、Flashベースの広告表示や、3D広告表示などにも対応している。
IGAのCEOであるジャスティン・タウンゼンド氏は、「(ゲーム内で)テーブルの上に置かれたコカ・コーラの缶を、次にその部屋にキャラクターが入ったときには、スプライトに変えることができる」と語り、より細やかな商品の3D描画にも対応できることを示唆した。2006年には、IGAと競合しているイスラエルのDoble Fusionが、中国のゲーム制作会社Vykarianと提携して、ゲーム内の3D広告を提供している。
日本国内で、ゲーム内広告代理事業を展開しているアドプレイン代表取締役の川村佳央氏は、エキサイトの「ウェブアド タイムス」のインタビューで、日本国内のゲーム内広告の2007年時点の市場規模を「数億円というところ」とこたえている。
参考サイト:
"IGA Releases New In-Game Ad Platform" (clickz)
"Radial 2.0 IGA's latest in-game advertising technology is here" (Game Daily BIZ)
「アドプレインに聞く、ゲーム内広告の現在、過去、未来」(ウェブアド タイムス)