アフィリエイトの仕上げ “承認率”
認知(imp)、クリック(CTR)そして成果(CVR)の3点が改善されるということは広告の本来の目的である認知と興味を上昇させたと言うことができ、通常のWeb広告ならば、ほぼ成功ということができる。しかしながらアフィリエイトでは実際はその先があることを忘れてはならない。そう、“承認率”である。
承認率を簡単に説明すると、アフィリエイトによって発生したアクションデータに対して広告主側がお金を支払ってもよいと言えるデータの比率と言える。つまり、不正やいたずらがない、純粋な注文データだ。この承認率は、成果報酬型広告と言われるアフィリエイトでは非常に大切なパーセンテージとなる。
周知のことだが、アフィリエイトを活用する上で、最初に各広告主は、成果地点と言われる成果発生ポイントをゴールとして決める。そのゴールへ、集客した顧客をアクションさせることで初めて、広告主は対価を支払うことになる。クリックした時点(CTR)を成果とする場合や、申し込みまで(CVR)を成果地点と定めるアフィリエイトもあるが、実際はそこまで多くとは言えない。ここで言う承認率とは申込後の成約まで至らなければ成果とならないケースとする。
いたずら申込を防ぐ5つのポイント
アフィリエイトの場合、どんなにimp数、クリック数、CVRを高め改善できたとしても最終的な承認率が低ければなんの意味ももたないものとなってしまう。
では承認率が下がる要因は何か? 不正申込、ルール無視、多重登録、なりすまし…etcとさまざまな理由が考えられるが、それらの理由をひとまとめすると要はいたずら申込に集約される。
いたずら申込と一言でいってもその内容は多岐にわたる。ポイントサイトなどの場合、ポイント欲しさにユーザーが不正を働き、例えばアカウントを複数持って登録してくるケースや実際は申し込みたくないが、ポイントを得るために嘘の住所や名前などで登録してくるケースなどが挙げられる。
それ以外にも、例えばちゃんと申込を行ったにも関わらず不正と判断されてしまうケースとして入力ミスなども挙げられる。プロモーションの内容にもよるが、大抵の場合は申込フォームが存在していてそこに個人情報を記載していくわけだが、その記入欄のどれか1つでも間違えてしまった場合は住所不備や電話番号違いなどで不正データと扱われてしまうのである。こういった、いたずら申込を防ぐことができれば承認率はおのずと上昇する。
では、いたずら申込を防ぐ具体的な方法はどのようなものなのだろうか? サイトカテゴリやプロモーション属性によっても異なるが、大きく分けると以下の5点が重要かと思われる。
- システム的ブロック
- プロモーション内容の正確な訴求
- 訴求対象の絞り込み
- ユーザーフックの活用
- その他効果的な方法
次ページでは、それぞれのポイントについて解説していく。