デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)は、コスメ情報専門サイトなどを運営するアイスタイルとともに設立した関連会社、アイメディアドライブ(以下、iMD)と共同で実施した、「行動ターゲティング広告」の広告効果に関する調査結果を1月26日に発表した。
「行動ターゲティング広告(Behavioral Targeting AD、略称BTA)」は、Webサイト上での行動履歴情報をもとにユーザーをセグメント化し、そのセグメントに応じて最適な広告を配信する新しいマーケティング手法。BTAの効果については、すでに米国でさまざまな実証調査が行われてきたが、日本国内ではBTAの導入がまだ初期段階にあることなどから、これまでほとんど調査が行われてこなかった。
米国Revenue Scienceの技術を用いてBTAサービスを開発し、2006年5月からサービス販売実績を持つDACとiMDは、2006年9月から10月にかけて、Web広告ネットワーク「impActネットワーク」上で調査を実施。クルマ、デジタル家電、コスメの3カテゴリで行動ターゲティング広告の効果を実証するデータを得た。
調査結果によると、いずれのカテゴリにおいてもBTAの配信対象者には、非対象者よりも「興味関心を持つ」ユーザーが多く含まれていることが判明し、BTAの効果の高さが実証された。たとえば、「クルマ」カテゴリにおいては、BTA対象者は、非対象者とくらべて「クルマにとても興味・関心がある」ユーザーが3.2倍、「カー用品にとても興味・関心がある」ユーザーが3.8倍含まれており、購入に意欲的なユーザーも多い。
調査対象となった「impActネットワーク」は、iMDが運営するWeb広告ネットワークで、2006年12月現在100サイトと提携している。DACとiMDは、「impActネットワーク」上でBTAサービス開発とサービス提供を行っている。
プレスリリース:「行動ターゲティング広告(BTA)の広告効果を本格的に検証。 クルマ・デジタル家電・コスメの3カテゴリで行動ターゲティング広告の効果の高さを実証」 (PDF)