世界中のアクセス解析エキスパートと大激論
さて、筆者はOmniture Summit 2009の前日に同会場で行われた、参加者限定のアクセス解析に関するディスカッション「Mind Meld」に参加してきました。
米国を中心に世界中のアクセス解析のエキスパートが集まり、3つのトピックについて数時間議論してまとめるという内容です。50人弱の参加者にはWebAnalyticsDemystifiedのEric Peterson氏やSEOmozのRand Fishkinもおり、非常にコアなメンバー中私は唯一の日本人として参加しました(招待いただいたオムニチュアの皆様に感謝です)。
ちなみに、3つのトピックスは「ソーシャルネットワークの計測」「モバイルとビデオの計測」「エグゼクティブにどうアクセス解析を理解してもらうか」でした。私は「ソーシャルネットワークの計測」のグループに参加しましたので、その内容を紹介いたします。
テーマを一行でまとめると次のようになります。
「アクセス解析ツール単体でできることは限られている。SNSサイトからの情報提供・パネルデータ・オフラインデータなどを活用し、どう連携させるか。また実現するためにどうSNSサイトに働きかけをしていくかを議論する」
さて、ディスカッションは以下の4つのポイントに絞って行われました。
- 指標
- データの取得方法/必要なデータ
- ベンチマーク
- ソーシャルメディアに対するコストとリスク
お題1:ソーシャルネットワークではどのような指標が成り立つのか
ソーシャルネットワークの効果を測るとなるとさまざまな指標が考えられます。まず、ソーシャルネットワークで測ることができるであろうと思われる要素を洗い出しました。
- エンゲージメントの度合い…コンバージョン率・リーチ率・掲載サイト数・流入サイト数・掲載されたサイトの属性
- ブランディング…好意的・否定的・ブランディングされた属性・与えた感情
- 影響力…対象サイト・書いている人(αブロガー・著名人・一般人)・書いている内容・書いているジャンル・年数
これらに対して以下のような軸が存在します。
- 個人情報(性別・年齢等)
- 地理的情報
- 重み付けされたユーザー
- 中身の信頼性
- ターゲット属性/非ターゲット属性(ターゲットの何%がコンバージョンしたか?)
- ブログを書いている人/書いていない人