米シスコ・システムズ(以下 シスコ)は3月2日、社内の無線LANにNTTドコモのビジネスケータイでアクセスすることによって、携帯をIP電話として利用できるソリューションの日本国内での提供を発表した。
NTT ドコモのFOMA/無線LANデュアル携帯電話「N902iL」と、シスコの「Cisco Unified Communications」製品ファミリを組み合わせたこのサービス、携帯から社内の無線LANに接続することによって、卓上のIP電話と同じように発着信や保留、転送などが可能になるため、携帯電話を内線代わりにして呼び出すこともできる。NTTドコモは2004年から、ビジネスケータイを使った法人向けのIP内線システム「PASSAGE DUPLE」を展開し、導入実績はすでに全国で約500社を超えている。シスコにとっては、SIPインターフェイスを使用したデュアルモード携帯と同社のネットワーク製品を組み合わせた初のソリューションとなる。
シスコはKDDIとも共同で実験を行い、携帯を使った法人向けの統合ソリューション開発に積極的。先日「iPhone」の商標権侵害訴訟でアップルとの和解を発表したとき、シスコの企業向けサービスと、アップルの個人向けサービスの相互運用の摸索をかかげていたが、アップルの新型携帯「iPhone」が発売されたら、どんな新しいソリューションが登場するのだろうか。
プレスリリース:「シスコ、FOMAR/無線LANデュアル携帯電話 N902iLを組み合わせたデュアルモード IP テレフォニー ソリューションを提供開始」