SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾

Webマーケティングも「顧客理解」から

コミュニケーション・スキームの作成

 顧客が何を期待し、何に不満を抱いているかを知ることが、自社のマーケティング戦略を考える第一歩であることは、すでに解説したとおりです。ここからはそうした現状把握にもとづいて、「どうすれば組織が顧客の期待に応え、顧客の不満を解消することができるか」を考え、実行プランを立てるフェーズ3「顧客要求の明示、ポジショニングのためのコミュニケーション・スキームの作成」に入ります。

 マーケティングが顧客の期待に応え、不満を取り除く方法としては、大きく分けて「商品やサービスそのものの改善」「顧客とのコミュニケーションの改善」の2つの方法があると思います。ここではWebマーケティングに焦点を絞って、コミュニケーション側面の改善のみをお話します(もちろん、Webそのものが商品・サービスである企業も存在しますが、ここでは触れません)。

 顧客のニーズや利用状況に関する期待や不満が明確にできれば、自社の提供する価値と顧客の認識とのギャップをいかにして埋めていくかというコミュニケーション・スキームの作成が可能になります。下図は、先ほどと同様に架空のビジネススクールを想定して、自社の提供するベネフィットと顧客のニーズをどのようにつなげるコミュニケーションを行えばよいかを整理したコミュニケーション・スキームの一例です。

ビジネススクールが顧客に提供可能なベネフィットを示したコミュニケーション・スキームの例。

 自社のベネフィットをどのような形で訴求していけば、顧客が自分にぴったりの商品・サービスだと認識・理解できるのか。コミュニケーション・スキームはWebマーケティングを実施する上で必要なコミュニケーションの要素を明確にしてくれます。このプロセスを経ることで、自社のWebサイトにどんなコンテンツや機能が必要か、外部のサイトやマスメディアを使ってどんなコミュニケーションを行えばよいかが見えてくるはずです。

次のページ
顧客視点でのコンセプトの開発

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

棚橋 弘季(タナハシ ヒロキ)

芝浦工業大学工学部(建築学専攻)卒。マーケティング・リサーチ、Web開発等の仕事を経て2003年より株式会社ミツエーリンクスに。現在はWebを使ったマーケティングに関する企画や自社サービスの開発に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/03/26 16:30 https://markezine.jp/article/detail/860

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング