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Webマーケティングも「顧客理解」から

マーケティング・コミュニケーションの具体的なプランニング

 ここまでの段階を経て、ようやく通常のWebマーケティングが実際に行っていることを計画する段階、フェーズ5「マーケティング・コミュニケーションの具体的なプランニング」にたどりつきました。ここで考えなければならない具体的な事柄をあげてみましょう。

  • SEMで何を行うのか?
  • なぜCGMをターゲットにしたクチコミ・マーケティングを企画するのか?
  • 自社のWebサイトをどのようにリニューアルするのか?
  • リニューアルに際して、どんなコンテンツや機能を追加することが必要なのか?
  • どんなメディアでどんなコミュニケーションを行えばよいのか?

 こうした疑問も「Web」という言葉からはじめたのでは答えは絶対に見つかりません。しかし、ここまで見てきたように「市場と顧客を理解する」という通常のマーケティング同様のプロセスを踏むことで、どの施策がなぜ必要かを迷うことが少なくなるはずです。それは野球をするのにサッカーボールやテニスのラケットが必要ないのがわかるのと同じように、ツールから目的を選ぶのではなく、目的があって必要なツールを使うという正常な選択を行うことが可能になったからです。

 ともすると見過ごされてしまいがちな市場理解と顧客理解からはじめる上流工程を経ることで、Webマーケティングの具体的なプランニングはこれまで以上に何を目的としてどんな手法を用いるのか、また、それによりどんな効果を期待し、その効果はどのようにして測るのかといった点までを統合的に考えることができるようになるはずです。

 この上流工程に前回前々回紹介したような「シックスシグマ」や「ISO13407」の考え方を組み合わせるのもよいでしょう。シックスシグマは顧客重視でビジネスプロセスの改善を行うフレームワークですし、ISO13407も人間中心設計のプロセスですから。

 いずれにせよ、Webマーケティングがよくわからないというマーケターの方は、もういちど基本のマーケティングに立ち戻って考えると、すっきりするのではないかと思います。

参考資料:
「Webで活用するマーケティングの法則」(ミツエーリンクス)
「ファイブフォース分析」(Wikipedia)

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この記事の著者

棚橋 弘季(タナハシ ヒロキ)

芝浦工業大学工学部(建築学専攻)卒。マーケティング・リサーチ、Web開発等の仕事を経て2003年より株式会社ミツエーリンクスに。現在はWebを使ったマーケティングに関する企画や自社サービスの開発に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/26 16:30 https://markezine.jp/article/detail/860

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