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「小手先のテクニックより長期効果を意識したSEOを」
SEOセミナーレポート

 このセミナーは財団法人川崎市産業振興財団が主催する無料のセミナー。ECやネットビジネスに取り組む上で、SEOは欠かせないテクニックとなりつつあり、ネットや書籍を通じて数多くの情報が出回っている。冒頭、大内氏は「SEOの成果がでている企業の方に話をうかがうと、SEO対策をそれほど意識していないケースを多く見受けます。それは、小手先のテクニックではなくどんなコンテンツがユーザーに響くのかを考え、基本的なことをやり続けた結果が成果につながっていると言えるのではないでしょうか」と語り、基本的なことをやり続けることで、中・長期的な効果が生み出せるとした。

アユダンテ株式会社 チーフ・ウェブアナリスト 大内範行氏が講師を務めた
アユダンテ株式会社 チーフ・ウェブアナリスト 大内範行氏が講師を務めた

ポイント1:キーワードの選択

 SEO対策を実施する上で、まず大内氏が挙げたポイントが「何のサイトか明確にする」という点だ。

 「『何のサイトか明確にする』ということは『サイト名の前に置く検索キーワードがしっかりしている』ということです。例えば、『一休.com』を検索してみると『ホテル予約・旅館予約[一休.com]』と表示されます。私はサイト名の前に置くキーワードを『枕詞』と呼んでいるのですが、一休.comの場合は『ホテル予約・旅館予約』が枕詞なっており何をするためのサイトなのかがはっきりしています」と述べた。

 では、枕詞はどのように選べばよいのだろうか。大内氏はミドルワードから選ぶことをお勧めする。「検索ボリュームの多い人気のあるキーワードのことを『ビックワード』と呼びますが、検索ボリュームのあるキーワードは人気が高く競争が激しいです。また、本質的な理由は検索ボリュームの少ないキーワードの方がユーザーが求めているものがはっきりするので、ユーザーと密な関係が作りやすいという点が挙げられます」と語った。

 例えば、結婚情報サイトを運営していたとする。その際の枕詞には「結婚」というキーワードが適しているように感じるが、ユーザーの検索意図を読み解くと必ずしもそうではないようだ。

 「Google AdWordsのキーワードツールを利用すると、あるキーワードと一緒に検索されているキーワード、いわゆる『複合語』を調べることができます。『結婚』の複合語は、『相談所』や『有名なタレント名』などが多く、そこから検索意図を推測すると芸能人の結婚報道や結婚相談所への興味が高いということがわかります。一方、『式場』の複合語は、『東京、大阪などの地名』『クチコミ』などが多く、これから式場を探している人だとわかります。こうして比較をしてみると検索ボリュームは多いがノイズも多い『結婚』を枕詞とするよりも、『式場』を枕詞とした方がターゲットが何を求めているのかわかりやすく、ビジネスにつながりやすいということがわかります」と説明した。

ポイント2:検索キーワード/コンテンツの分析

検索キーワードの分析

 続いて、「自社の強みと真剣に向き合う」という点について解説した。自社サイトの強みとなる検索キーワードとコンテンツを分析するためにはアクセス解析ツールを利用する必要がある。

 「検索キーワードは『ブランドワード』『潜在顧客ワード』『調べ物ワード』という3つのグループにわけることができます。それぞれの検索キーワードごとにユーザーの性質が変わるので、アクセス解析を利用してどのような対策をとるべきか見極めることが重要です」と大内氏は解説する。例えば『一休.com』のブランドワード、潜在顧客ワード、調べ物ワードは次の3つとなり、「直帰率」「サイト滞在時間」「平均ページビュー」「新規セッション率」もキーワードごとに特徴がでるようだ。

  • ブランドワード…「一休.com」(サイト名、会社名など)
  • 潜在顧客ワード…「ホテル予約」「宿 予約」など
  • 調べ物ワード…「一流ホテル レシピ」「パーティ マナー」など
  • ブランドワードでの訪問者:直帰率…低/サイト滞在時間…長/平均ページビュー…中/新規セッション率…少
  • 潜在顧客ワードでの訪問者:直帰率…低/サイト滞在率…中/平均ページビュー…中/新規セッション率…多
  • 調べ物ワードでの訪問者:直帰率…高/サイト滞在時間…短/平均ページビュー…少/新規セッション率…多

 「『ブランドワード』『潜在顧客ワード』『調べ物ワード』、それぞれの訪問者の性質は、ブランドワード=指名買いユーザー、潜在顧客ワード=比較検討ユーザー、調べ物ワード=知りたがりユーザーと言えます。それぞれ性質の異なるユーザーとなりますので、コンバージョンアップへの対策も変わってきます。例えば、潜在顧客ワードで訪問したユーザーは、比較検討ユーザーであり、まだどのサイトにするのかを決めていない状況です。こういったユーザーをコンバージョンに導きたい場合、検索順位が1位でもあまりメリットにはなりません。ご自身の経験にもあてはまると思いますが、比較検討している際に1位表示されたサイトだけを選んで決めてしまうケースはあまりなく、色々なサイトを見て回る傾向にあります。そのため、検索順位は10~20位以内に入っていれば充分であり、ランディングページで他社との違い、差別化ポイントを明確に訴えることの方が重要となります」と語った。

コンテンツの分析

 検索キーワードの分析と同様に重要なのがコンテンツの分析だ。心地よいコンテンツの基準として大内氏は次の3つを挙げた。

  • 1ページの文章は、1,000~2,000文字程度を目安に
    (ブログを参考。サイトによって最適な文字数は異なる)
  • 「釣り」の見出しは直帰率が高くなる
  • 専門性が高いキーワードを多く使う

 SEOを意識したライティングも心がけると効果的だと言う。「それほど神経質になる必要はないですが、SEOを意識したライティングを行うと、徐々に効果が出てきます。例えば、サッカーの話題で中村俊輔について書くとします。その際に『主語をしっかり書く』『代名詞や略語をなくす』『自身のサイトのテーマのキーワードを追加する』という点を意識ししましょう。『俊輔』や『彼』などの略語、代名詞を使うのではなく『中村俊輔』というキーワードをしっかりと書くことで、検索エンジン側が何のページか判別しやすくなります」とした。

 これらの他にも、長期的にSEO効果を出すためのポイントが丁寧に解説されセミナーは終了した。会場に集まった来場者の年齢は様々でSEOに対する興味、関心の高さがうかがえた。

熱心に受講する来場者

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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