38歳、東大卒のココロンがブログを始めた理由
――それでは始めに名前と年齢、お仕事を教えてください。
ココロ社と申します。最初4人組だったのでその名残で“社”が付いていますが、今は私1人です。年齢は38歳で、普通のサラリーマンをしています。

――ブログ名とハンドルネームが同じなのは珍しいですね。
名前を2つもお客さんである読者に覚えてもらうのは、申し訳ないと思いまして。
――プロフィールによると東大卒だとか!?
はい、なかなか信じてもらえないんですけど(笑)。
――ブログを始めたきっかけは何ですか?
昔から文章を書いて発表するのが好きで、東大の文学サークルでは同人誌で書いていました。その後も面白い文章を書いて世に出したいと思っていた所に、数万人の読者がいるネットのことを知り「ココロ社」のサイトを立ち上げました。
――昔の「ココロ社」は写真も無く、今のスタイルとはずいぶん違いますが。
昔は神社や虫だとか自分の関心のあることのみを書いてましたが、まったく人が来ませんでした(笑)。それで読者を増やそうと思い、色々な記事を書いていたら、アクセス数の多い記事の特徴に気が付きました。
――どんな記事ですか?
時事問題とお役立ち情報の記事です。いつも妄想を書き綴っているんですけど、時事問題を絡めたり、お役立ち記事を装うと読者の反応がとても大きいんですよ。
――読者の反応を見て今のブログのスタイルになったと。
そうですね。読者のコメントはものすごく読んで参考にします。ほめられた部分は次回の記事にも入れて、批判された所は変えようとか、必ず分析しますね。それで今の奇妙なブログになった訳ですけど(笑)。
ちょっとした写真を面白く見せる極意
――ははは。「ココロ社」の人気記事といえば旅行日記だと思うのですが、旅行記でのこだわりは何ですか?
必ず行って面白かった場所を紹介することです。後は単なる場所紹介にならないように気を付けています。単なるガイド記事だと思って読んだら、文章があまりにも変なのでよく分からなくなってきた……!、という感じを読者に味わって欲しいので。
――旅行記の写真はきれいですね。
写真はうまくはないので、人並みに撮れるように頑張っています。1つの場所で数百枚撮って20枚くらいをブログに載せています。ただ、一眼レフでちゃんと露出に気を付ければ、ある一定のレベルは撮れるのではないかと。
それより重要なのは写真とキャプションとの組み合わせですね。写真が並でもキャプションで盛り上げれば面白い記事になると思います。文章だけ、写真だけでは厳しいですね。



――ずいぶん変わった場所に行ってませんか?
実は、『るるぶ』とか旅行雑誌に載っているメジャーな所に行ってることも多いですよ。ただそう思われないのは、紹介の仕方が異常だからだと思います。駅の写真に唐突に熟女の話を絡めたり(笑)。写真に全然関係ない文章をのせているので、より秘境に見えてくるわけです。



