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中小企業診断士を持つWebコンサルタントが語る【前編】
これからも稼げるWebクリエイターは「コンサル力」が違う!

2009/12/15 11:00

 コンサルタントの唯一の国家資格である「中小企業診断士」は、Web業界で本当に必要なのか? 実際にその資格を持ち、Web戦略コンサルタントとして活躍するビズパワーズ代表の柳瀬智雄氏に、Webクリエイターに求められる「コンサル力」についてうかがった。

大手電器メーカーで猛烈に働きながら中小企業診断士を取得!

 私は中小企業診断士の資格を持つ、マーケティングコンサルタントです。Webを活用した戦略立案・遂行に強みを持っており、それがほかのコンサルタントと異なる特徴です。2008年4月に中小企業診断士登録をしまして、同年8月に42歳で独立しました。

 中小企業診断士資格を持っており、さらにWebマーケティングもわかるというのは、かなりめずらしい存在だと思います。なぜこの仕事に至ったのか、まずはこれまでの経歴をご説明します。

 大学の経済学部経営学科を卒業後、トヨタ自動車を経て、シャープに入社しました。そこのマーケティング部署に所属、1999年にネットビジネス事業の立ち上げに参画し、ビジネスモデル開発や企画運営、広告営業などを担当しました。そのため、Webの仕事は1999年から10年以上携わっています。もちろん、インターネットは1995年くらいからユーザーでしたけれど。

 シャープの仕事はとてもおもしろく、またなんといっても国内有数の大手事業会社です。マーケターのキャリアとしては、たいへんやりがいのある仕事をしていたわけですが、40歳を目前にして、一度キャリアについてじっくり考えてみました。すると私はやはり、大学時代から念願だった独立をしたいと思ったのです。

 自分の経歴から考えて、強みであるマーケティングの分野で独立しようと考えました。そして、マーケターとして中小企業診断士の資格をとり、コンサルタントを目指すことにしました。

 正直に言うと、Webコンサルティングで食べていくなら、とくに資格はいらないと思います。けれど、当時私は40歳で家族もいましたから、「資格」という確固としたものが必要だと考えたのです。

 シャープに所属しながら、猛勉強しました。その間、マーケティング部署の仕事の中でも、とくに忙しい広報を担当していました。そのため、業務時間内に必死で仕事をして、誰よりも早く帰るようにしていました。

 中小企業診断士の試験勉強は、資格学校で体系的に学ぶことが合格の近道でした。とはいえ、どんなに努力して時間を作っても、やはり平日の大半は仕事に費やされます。そのため、通学時間のかかるスクールではなく、通信教育を選択しました。スクールに通うと仲間がいて情報交換ができるそうですが、私は1人。孤独な戦いでした。それこそ、大学受験の2倍は勉強したと思います。電車を待つ3分でも、テキストを開いていました。

 資格取得のための勉強をして役立ったことは、経営に関する包括的な理解ができたということでしょうか。財務・会計や運営管理などの分野について、欠けていた知識が補えたと思います。現在の私のクライアントは中小企業の社長が多いので、「工場のオペレーションが」といった話題に及んだときにも対応できるのは、試験勉強のおかげだと思います。(次ページへ続く)

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