今回の調査では、第1子が0~12歳の子どもを持つ現役パパ600名と20代の未婚男性100名を対象に調査を行ったほか、小学生の子どもがいるパパ11名に写真日記調査を行っている。
現役パパを対象とした調査では、7割以上が子育てに現在関わっており、8割が今後もかかわりたいと考えている。また、夫婦で相談しながら子育てし、子育てを通じて家族としての一体感が高まったと感じる人が多く、同レポートでは「子はかすがい」から「子育てはかすがい」の時代となったと分析している。
20代未婚男性の子育てに対する意識調査では、現役パパを上回る子育て意欲を示しており、87%が「将来子どもと積極的に関わりたい」と回答。子育てによって「家族の絆の向上」と「自分の生き方を見直すきっかけになる」ことを期待している。こうした子育て意欲の高さを「婚活の切り札」とする男性も出てきそうだ。
このように子育てへの意識が高い男性は育児休業取得への意欲も高い。現役パパの約5割が育休取得意向を示しており、20代未婚男性にいたっては現役パパより多い7割が取得意向を持っている。しかし、いずれも「収入減」や「職場の事情」を障害と感じているほか、未婚男性ではキャリア形成上も障害になると感じている人も多い。また、来年施行される「改正育休法」の内容認知率は3割にとどまっており、改正による社会の変化に期待する人も少ないのが現状だ。
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